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2011.07.19 Tuesday
ひも理論
理論物理学の世界は奥が深い。
現在、宇宙はアインシュタインの相対性理論の世界で説明される。 しかし、それを構成している原子や素粒子の世界は、その力学では説明できない。 それは量子力学という不思議な世界になっていて、人間の感覚では理解できないが、どうも正しいらしい。 しかし、それらを統合する理論ができたらしい。 それが、物質を構成するのは粒子ではなく、ひも状のものが振動している、というひも理論。 ひも理論には11の次元がある。 そして、最新の研究によると、ひも状のものがあるというだけでなく、中には膜状のものもあるという。 この理論は物理学者によると、エレガントな数式になっているという。 だから、捨てられない。 式に魅せられる学者が多いのだろう。 なぜ、重力が小さいのか。 これは一つの謎だったらしい。 電磁気力に比べたら、どうして重力が桁外れに小さいのか、ということになる。 これは、重力をやりとりする粒子(グラビトン)が、閉じたリング状のひもになっているため、次元を自由に行ったり来たりできるからだという。 重力以外の力を構成するひもは、両端がこの次元に固定されていて、次元を行ったり来たりできない。 だから、重力が桁外れに小さいという説明。 よくできた説明だ。 しかし、これはなかなか証明できない。 理論だけで、実際にそうなっているのかはわからない。 物理学者と哲学者の境界がどんどんなくなっていく。 |
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