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2011.07.11 Monday
節電原理主義
節電、節電という世の中。
それ自体は今の電気不足の時に、悪いことではない。 ただ、何のために節電するのか、という事を忘れて、節電自体が目的になっているような気がする。 節電は目的だろうか。 一般的な組織にとって、この非常時に、ある程度の節電は社会的な義務でもあろう。 家庭もそうだ。 ただ、どこまでやるのか、というのは、考えなければならない。 それぞれの組織にとって、やれることとやれないことがある。 老人のいるところは、熱中症になるほどエアコンの温度を上げられないだろう。 病院や老人ホームでも同じようなものだ。 節電でCTスキャンやMRIを止めるわけにはいかない。 工場では、節電をしても、モノづくりはやめられない。 もともと、エネルギーの無駄遣いはコストアップになるからやっていない。 余裕はあまりないのではないか。 サービス業は蛍光灯を消したり、エアコンの温度を上げたりできるだろう。 今なら客の納得も得られる。 いつまで続くかは問題だが…。 パチンコなどは昼間の暑いときは止めればいいと思う。 ゲームセンターも止めてもいいのではないかと思う。 しかし、そんな原理主義的なことはできない。 我々は自由経済の中にいるのだ。 だからといって、停電になる、と言われると、自主的に止めざるを得ない。 それがどれくらいの頻度で起こるのか、それがわからない。 それまではギリギリでも使わないといけない。 もともと、ピーク時の11時~3時くらいの電気の使用量を抑えればいいはすだ。 電気はためられないから、夜中に節電しても仕方ないと思う。 だから、電気会社は明確に言わないといけない。 そこがいい加減だから、原理主義的な言動が出てくる。 もともと、そんなことは自主的に考えることだ。 だれも、停電の心配などせずに使ってきた。 それがインフラというものだ。 そのコストがあまり上がるようなら、下げる仕組みを考えないといけない。 発電と送電の分離を行って、誰でも発電できるようにしたらいい。 工場などはたくさんの熱エネルギーが捨てられている。 それを有効に使えば、発電できないのだろうか。 電気代を節約することが電気会社の目的であるはずがない。 停電を防ぐためにピーク時の電気の量を減らすのが目的だろう。 それを明確に言ってくれないと、困る。 それでないと、もともとの組織の目的を曲げてまで、節電しようという輩が出てくる。 そんなヤツが多いのだ…。 |
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