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2008.04.19 Saturday
フォークソング されどわれらが日々
「これは面白い」ということで、貸してもらった。
60年代に活躍したフォークシンガーたちへのインタビューを、文春が編集して作った本。 懐かしい名前が並ぶ。 高石ともや、西岡たかし、三上寛、山崎ハコ、シモンズ、りりィ、小室等…。 当時流行った歌の歌詞、プロフィール、あの頃をふり返っての本人の語り。 おそらく、ぼくよりも一世代上の人たちには同時代の感覚があるのだと思う。 ビックリしたのは、山崎ハコが同い年だったこと。 暗い歌を歌う人だった。 「貝殻節」はこの人が歌っていたとばかり思っていたが、記憶違いかな…。 さっきネットで見たら、民謡だったんですね。 話はそれたが、ほとんどの人が年上である中で、山崎ハコは年が同じということもあって、すごく興味深かった。 大分の出身で、ギターが好きな普通の女の子。 インタビューでも、ところどころ大分弁が出てきた。社長の方針で「作られた偶像」になってしまった。 一時は体重が29キロしかなく、自動ドアも開かなかったとのこと。 家の都合で九州を出て、横浜に行くときに、友だちが駅に来てくれて冷凍ミカンを買ってくれた…。 自分の歌を背負って生きている。 横浜についたとき、タクシーの中で酔っぱらったお父さんに 「お父さん、港はどこにあるとね。汽笛が鳴らんね。外国船があるとね。水兵さんはおらんとね。」 と言って、運転手さんに笑われたという。 そんな人やったんか…。 日本中に1957年生まれがどれだけいるのか知らないが、この人がその一人だとは思わなかった。 もう一度山崎ハコを聞いてみたいと思う。 |
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