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2008.04.02 Wednesday
市場
小学校の低学年のころまでは、今でいうスーパーはなかった。
市場(いちば)が買い物の主体だった。 もちろん、子どもにとっても同じことだ。 市場の中には、たいがい子ども向けの駄菓子を売っている店があった。 5円あれば、何か買えたと思う。 くじ引きもしたおぼえがある。 肉屋では店頭でコロッケを揚げて、一つ10円で売っていた。(もちろん、新聞紙に包んでくれた) たこ焼きは7つで数十円だったと思う。(たこは入ってなかったと思う。代わりに何が入っていたか、覚えていない) 貸本屋もあった。 狭い間口だったが、おじさんがイスに座って一人で仕切っていた。 今でいうコミック本を貸してくれる。 よく考えたら、お金を払って、本を借りるのだが、会員登録をするわけでもなし、子ども相手で担保を入れるわけでもなし、どうやって返却のあてをつけていたのだろうか…。 返したら、いくらか返ってきたのだったか?…忘れた。 性善説の商売だったのかな…?? 魚屋、八百屋、果物屋、豆腐屋も必ずあったと思う。 市場より大きいのが商店街。 近所の商店街にはたくさんの店が並んでいた。 今はシャッター通りが増えてしまったが、昭和30年代は隆盛を誇っていた。 洋服店、時計屋、はんこ屋、和装店、雑貨屋、金物屋、文具屋、本屋、レコード屋(店頭には演歌のポスターがあった)…みんなショッピングセンターに入ってしまった。 古き良き昭和だ。 時間を戻ることはできないが、もう一度歩いてみたいとは思う。 |
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