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2007.10.30 Tuesday
フラット13th
どうも演奏がしっくりこないので、今日もラストワルツをレッスンしてもらった。
こないだは「不思議なコード」として、ディミニッシュというコードが出てきたが、今回は♭13(フラット・サーティーンス)というコードが出てきた。 ドを1とすると、ミが3、ソが5…と数えていくと、ラが13になる。 ♭13だから、13の半音下、つまりラ♭がそのコードを決める音になる。 これは、とりもなおさず、ソ♯のことだから、ドミソの上にソ♯がひっついている…というカタチになる。 もちろん、5度のソの音は省略するのだが、これもヘンなコードである。 ところが、このコードがここ一番で出てきて、メロディをせつなくさせる。 こういうのを、テンションコードというのだが、音がぶつかり合って、何ともいえない響きを作る。 それだけ弾いても、ヘンな音…である。 でも、メロディの流れの中で、グッとくるところでポロンと鳴るのだ。 たとえて言えば、香辛料のようなものである。 そればっかりは食べられないが、それがないと、もの足りない。 ♭13は、せつない響きだった。 香辛料でいうと、ワサビという感じか…。 先生は魔法のようにコードをつけていく。 いろいろと工夫してみても、どうもうまくいかないというところを、「じゃあ、これでいきますか」と手品のように繰り出す。 だいぶ香辛料の引き出しが増えてきたが、まだまだどこで使ったらいいのかがわからない。 「使いすぎると、いやらしくなりますよ」と言っておられたが、そこまで行けないなあ…。 |
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