考えたこと2

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エントロピー
以前、月に一度遠くまでクルマで出張していた。
当時は高速も整備されておらず、片道12時間かけての移動だった。
もう20年くらい前か…。

H君という新入社員と一緒だった。
若手は古い社員と同じクルマで移動して話をする、というならわしだった。

H君は熱力学をやったという。エライやつだった。
「熱力学」という言葉を聞いて、前々から知りたかったことを彼に聞いた。

「エントロピー」という言葉がある。
高校で習ったが、意味がわからないまま卒業した。
たしか、熱と関係があったような…という記憶だったが、ナゾを解くチャンスが来たのだ。

H君によると、エントロピーとは、あるがままにしておくと時間とともに増えていくというものらしい。

どういうことか?と聞くと…。

どんどん来る書類を、そのまま積んでおいたらどうなりますか?とH君は言う。
何も整理されておらず、バラバラになる…というと、宇宙は時間が経つとそういう状態になる、というのがエントロピー増大の法則だという。
要は、何もせずに時間が進んでいくと、未整理の状態になるということらしい。

たくさんの書類が整理されて、ファイルに分かれている状態は、エントロピーが低い。
エントロピーを低くするためには、分類するためのエネルギーが要るということだ。

だから、エネルギーを与えないで、時間だけが経過するとエントロピーが増えていく。
エントロピーを低くするためには努力が必要だという…。

その時に、「永遠の時間」という項目を入れた熱力学というのは、変わった物理やな…、とH君に言ったおぼえがあるが、彼は、「はあ、そうですかね」という返事だった。

時間とともにエントロピーが増大する…これは熱力学だけではない真理のような気がする。


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