考えたこと2

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70年代と今 3 レコード大賞
今までの話がちょっと個人的すぎたので、70年代のヒット曲はどうだったのかということについて調べてみた。

僕が中学に入った1969年のレコード大賞は、「いいじゃないの幸せならば」だった。佐良直美、なつかしいですね。
すごくいい曲です。

当時、大晦日はレコード大賞を見て、紅白歌合戦を見るものと我が家では決まっていた。
(今は大晦日はドラえもんを見ているが・・・)
あまり歌謡曲には興味がなかった僕でも、レコード大賞をもらうような曲は知っていた。
ちなみに、1969年から1979年(就職した年!)の10年間のレコード大賞受賞曲を見ると、


1969年 いいじゃないの幸せならば 佐良直美
1970年 今日でお別れ       菅原洋一
1971年 また逢う日まで      尾崎紀世彦
1972年 喝采           ちあきなおみ
1973年 夜空           五木ひろし
1974年 襟裳岬          森 進一
1975年 シクラメンのかほり    布施 明
1976年 北の宿から        都はるみ
1977年 勝手にしやがれ      沢田研二
1978年 UFO          ピンクレディー
1979年 魅せられて        ジュディ・オング

というような顔ぶれ。

11曲の全部を知っているし、10曲は今でもカラオケで歌える唄だ。(恥ずかしいのは別にして)
当時の歌番組(夜のヒットスタジオやベストテン、紅白歌のベストテンなど)では、レコード大賞になるような曲は、毎週出てきて、2ヶ月くらいは同じ曲を歌っていたものだ。それは80年代になっても続いたと思う。

このころ、洋楽で流行ったもの(好きだったもの)というと、ビートルズサイモンとガーファンクルカーペンターズがメジャーなところ。
カーペンターズは神戸文化ホールに見に行った(たぶん高校1年)。
個人的には前にも書いたが、キャロル・キング、フィフス・ディメンションは外せない。

今はどうなんだろうか。
ここ10年のレコード大賞の曲は、25年後になっても、今の中学生は知っているのだろうか。
知っているかもしれないけど・・・。

レコード大賞の授賞式も紅白歌合戦も、視聴率が下がっている。
従来の歌謡曲(というか、歌謡界)の枠にはまらないミュージシャンが増えてきて、彼らが賞の価値を認めなかったりするから、レコード大賞というもの自体の魅力が薄れてきたんだと思う。

音楽のコピー文化が進み、レンタル屋ができて、今では曲のダウンロードすらできる。
価格破壊による音楽の大衆化は否応なく進んできたと思う。
さらに、色々な音楽文化が広がってきた。演歌やアイドルを中心とした従来の歌謡界というものは、大きな音楽のマーケットのほんの一部分でしかない。量の面でも、質の面でも大衆化が進んだ、と言えるだろう。
大衆化、ということは、誰もが好きな音楽のソースを手に入れるということであり、それはいいことなんだろう。

しかし、本当にいいことばかりなんだろうか。

一般的な商品は、あるところ以下まで価格が下がると、品質はどうでも良くなる(壊れたら、買い直せばよいということ)と言われている。

最近、ビデオデッキなど、安くなりましたよね。
10年近く使ってきたビデオデッキが壊れて、修理に持っていったら、修理するより新品を買う方が安いと言われた。
新しく買った安いビデオデッキが壊れても、きっと新品を買う方が安いんだろう。
これが続くと、壊れても、買い直せばよい、という気になってくる。
壊れない=品質が良い、という事の価値が相対的に下がってくるんだと思う。
さすがに、ビデオデッキが1万円ちょっとになると、そういう感じではないですか?

どんどん手に入れることのコストが安くなってきた「音楽」という商品はどうなんだろう・・。

音楽をやっている人たちは、今も昔も一生懸命やっているとは思うんですけど。
結局は個人的な話になっているような気がするけど・・何となく、そういうことを考えてきて、このシリーズを書いています。


まだ続きます。

| | 音楽 | 01:34 | comments(0) | trackbacks(0) |

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