考えたこと2

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なじみの科学者は?
内閣というところは、いろんなことをしているらしい。
2004年に内閣府が「科学技術と社会に関する世論調査」というのを行っている。

http://www8.cao.go.jp/survey/h15/h15-kagaku/3.html 参照下さい。

18歳以上2000人の回答があった、というこの調査結果をみると、けっこう面白いのだが、一つ興味深い結果があったので、ご紹介します。

「科学者や技術者は,身近な存在であり,親しみを感じるという意見について,あなたはどう思いますか」という質問に対して、

( 5.7) (ア) そう思う
( 9.8) (イ) どちらかというとそう思う
(38.6) (ウ) あまりそう思わない
(35.7) (エ) そう思わない
( 8.2) (オ) どちらともいえない
( 2.1)     わからない

というのが答えだそうだ。
科学者や技術者に親しみを感じる、という事について肯定的な人は約15%しかいない。10人に1人か2人という結果である。
8割以上の人が否定的なのだ。

僕らが小学校の頃は、科学者にすごくなじみがあった。
アトムのお茶の水博士、天馬博士、エイトマンの谷博士、鉄人28号の敷島博士、サイボーグ009のギルモア博士・・・。
小学校時代のSF系のマンガには、必ず博士が出てきた。
だから、科学者とか博士とかに対しては、その頃からすごく親近感がある。

科学者=エライ人=正義の味方=僕らの仲間

という図式になる。

夢をかなえ、不可能を可能にする・・それが科学技術であり、世の中をよくするものだ、というのがおそらく手塚治虫をはじめとする、戦前生まれのマンガ家の人たちの見方であったと思う。

それをストレートに受けて育ってきたのが今の40代後半くらいまでか。
確かに、最近のテレビアニメを見ていても、博士が出てきたことがない。

それにしても、15%は低い。
実際、世の中に出たら、科学者や技術者となじみになる人の方が少ないのだろうが、30%くらいはあってもいいのではないか。

こういうのも、理科離れの原因の一つなのだろう。

科学に夢がなくなったのか・・・。


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