考えたこと2

「死ぬまでにやりたいことは全部やりたい」
この言葉はキャリアの相談の中で出てきた言葉。

自分が大学で選んだ道で、大学院まで行って、学んだこととは関係のないところに就職したい、という学生。
最初の面接でも、なぜ今までやったことから進路を変えるのか、というようなことを聞かれたとのこと。
当然、そうだろう。

普通は学んだことを活かして、仕事につくべきだと思う。
それを無駄にするのか、という気持ちも人事は持つだろう。
どんな覚悟があるのだろう、という事もある。
だからこそ、それを確認するわけだ。

そこで出た言葉が、「死ぬまでに、やりたいことは全部やりたい」という言葉。
小さい頃にあこがれていた仕事であり、たとえ学んだことが活かされなくても構わないという事を、その言葉で伝えた。

面接の練習だったが、そういう意外な言葉を聞いて、思わず納得してしまった。

そらそうやなあ、と思う。
まだ若いから、やりたいことは、全部やりたいだろう。

年を取ると、そんなことは無理だったとわかる。
でも、若さの特権で、そう思うことができる。
それは尊重したい。
自分は諦めてきたが、この学生ができればいいと思う。

というわけで、練習の結果、ぼくが人事なら通すと思う、と言った。
もちろん、どんな人が面接官になるかはわからない。

それでも、頑張ってやってほしいと励ました。

気持ちのいいしめくくりだった。