![]() |
2025.04.13 Sunday
ロシアのAI対策
ロシアのやっているAI対策の記事があった。
今までやっていたのは、検索の対策で、これはSEO(Search Engine Optimization)という。 ある検索ワードを入れたときに、表示されやすくするための対策だ。 サイトのどこかに検索ワードを隠して埋め込んだりするものだ。 これからは、AIに聞いたときに引っかかりやすくするための対策だという。 親ロシアのプロパガンダを撒き散らすためのもの。 これをGAIO(Generative AI Optimization)という。 生成AI最適化という意味だ。 生成AIはたくさんのWeb上の情報を使って自身を学習させている。 その学習に偽のデーターを紛れ込ませるという手法。 記事の中では「AIのトレーニングに使用されるデータを汚染する」と書かれている。 まずは大量のコンテンツをWeb上に放つ。 48時間に2万件以上の記事を発信するらしい。 全く同じデータではなく、似たようなデータであり、それが正当性を増すようになっている。 そのデーターがいろんな検索ワードで検索されやすいようにして、他のサイトから参照され、信頼できるデータだと思い込ます。 そんなふうにして、AIが使う大規模言語モデルに取り込まれやすくなる。 それを使って、AIが学習すると、結果的にAIを騙せるのだ。 それ以外にも、信頼性をつけるために、複数の報道機関が取り上げたように見せたりする。 そんなふうにして、ロシアびいきの検索結果をAIが出すようにするらしい。 新たなものが出てきたら、それを逆手に取って悪いことをする輩が出てくる。 そんなことを聞くと、AIを手放しで信じてはいけないと思う。 もともと、AIは平気で嘘をつくものだ。 嘘という概念もなく、それが悪いとも思っていない。 膨大なデータから、統計的に言葉をつないでいるだけだ。 それでも、あまりにもまともな答えを返すから、まるで人間のように思ってしまう。 これも、それを防ぐ側と、攻撃する側のイタチごっこになるのだろうか…。 |
![]() |