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2024.07.16 Tuesday
トヨタの認証問題
トヨタの車両認証試験の問題だが、ネットで見ると6件あって、そのうちの5件はより厳しい条件でやった結果を報告して、それが問題視されたとのこと。
豊田章男会長が言っている例は「アメリカの基準を意識して、日本の基準1100キロより700キロ重い1800キロの台車をぶつけて試験した… 日本の基準1100キロではないから法令違反となった」というようなことだ。 対人間での衝突試験はよりボンネットに頭が当たる角度をよりきつくして、こちらも厳しい条件でやったということが「違反」とされたらしい。 普通はより厳しい条件でOKなら褒められこそすれ、違反とは言わないと思うが、国土交通省の考えは違うらしい。 結局日本の役人はグローバル化していないのだ。 世界に進出しているトヨタ車は、世界中で最も厳しい基準で認証試験をしているということだ。 それが、日本の基準そのものではないから、違反だという。 バカバカしいことだ。 結局日本の行政はガラパゴスなのだろう。 豊田会長はYoutubeでこう言っている。 「その試験で守るべき保安基準とか、品質管理のやり方を決めているのが認証制度です。厳しい条件で試験を行っても、日本の法規に沿っていなければ法令違反と認定されます。このルールは見直しませんか、ということを今、われわれの口から言ってはいけないことはわかっています。言ってはいけませんが、でも本音を言えば、いずれかの時点では見直す議論が出ても良いと思っています」 全くその通りだと思う。 こんなことを続けていると、トヨタは本社をアメリカに移転したほうがいい、ということになる。 トヨタが日本から出ていったら、部品メーカーもついて出るところも出てくるだろう。 国土交通省は何を考えているのだろうか。 今や家電、ITで敗戦し、自動車は唯一残っている基幹産業。 その大手を潰しにかかっているとしか思えない。 厚生労働省といい、文科省といい、国土交通省といい、今の日本の行政は狂っていると思う。 |
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