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2024.07.13 Saturday
保守党敗戦の演説
イギリスは今回の総選挙で労働党が躍進し、保守党は野党になった。
ボリス・ジョンソン、リズ・トラスのあと首相になった、保守党のスナク元首相が労働党の新首相スターマー氏の前で行った演説を見た。 字幕がついているから、それを紹介する。 こういうのを見ると、いろいろ問題は山積しているとはいえ、やっぱりイギリスは民主主義の国なんだと思う。 都議選のバタバタを見ると、なおさらだ。 紳士の国だと思うが、これも男女差別になるのかな。 「まずは総理、選挙での勝利おめでとうございます。 総理が容易ならざる責務を負うにあたり、彼とその家族に向け、議場にいる全員が幸運を祈っております。 我々のする政治においては、激しく議論を戦わせます。 総理と私のここ6週間の論戦がまさにそうでありました。 しかし、お互いへの敬意は常に抱いております。 この議場においてどのような意見の相違があろうとも、ここにいる一人ひとりが自分の選挙区民と国に奉仕し、自分が誇りを持って信じる主義主張を実現させようという熱意に動かされて、ここにいるのだということを、忘れることは決してないでしょう。 そしてここにいる新旧すべての議員のみなさん、ようこそ我らが議会へ、そして選挙での勝利おめでとうございます。 選挙区民に選ばれてここに送られるということは、最高の名誉かつ特権であり、また最大の責任でもあります。 ここにいる全員がその信頼に応えようと務めるでしょう。 私自身も自らのノースヨークシャーの選挙区民を、これまでのように代表することを楽しみにしております。 そして我が保守党の議員たちへ、まずは我々と同席していない仲間たちへのメッセージを伝えます。 すみませんでした。 14年間政権に就いたあとで、保守党を再建することが重要になります。 今は国王陛下の野党という極めて重要な責務を、その名に恥じぬよう、しっかり成果をあげ、また謹んで引き受けていくものです。 失われた信頼を回復するということは、国民が我が野党に期待することを成し遂げる機会であると認識することから、始まります。 我々がやるべきことは、新政権を監視することです…。」 演説は続くが、静かに両陣営が聞いている。 東京都知事選挙のバタバタとは本当に大違い。 こういうのを本当にカッコいいという。 日本には民主主義が根付かないのだろうという絶望感はあるなあ。 |
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