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2023.05.30 Tuesday
従業員エンゲージメント
ギャラップという会社の調査によると、「日本企業における熱意あふれる(従業員エンゲージメントの強い)社員の比率はわずか5%。なんと、調査対象129カ国中128位である。」とのこと。
ぼくは47歳の時に勤めていた会社を辞めたが、エンゲージメントは低くなかったと思っている。 特に当時の技術部は自由でやりたいことがやれて、いい会社だった。 最後の仕事になった図面のプロジェクトにしても、ぼくが言い出しっぺになって、数人でやったプロジェクト。 それに3000万円ほど出してもらった。 それまではタイヤの設計でOEMの仕事。 毎週たくさんの試作をやったが、経費のことは考えたことがなかった。 総試作数が決まっていたから、関係なかったのかもしれないが、おかげで金の心配はしたことがなかった。 だから、エンゲージメントが高くなったとは言わないが、いろんな不満はあっても会社は好きだったし、ある意味ワーカホリックでもあった。 使命感みたいなものも持っていたからだ。 自動車関連だったので、80年代途中から海外の仕事も多かった。 日本の自動車産業がアメリカから叩かれ、現地生産に舵を切ったころだ。 最盛期は夜中がアメリカの早朝なので、夜中に電話会議をしていた。 もちろん、普通に出社して、夜中までやっていたのだ。 当時は英語で話して、英語でFAXを書き、おかげで英検の準1級を取った。 日本の高度成長期にそういう仕事に打ち込めたのは、家族には悪いことをしたと思っているが、ある意味幸せな事だったと思っている。 飛行機は嫌いだが、ベルギー、ドイツ、フランス、イギリス、ルクセンブルグ、アメリカ、インドネシア、中国、香港などの海外で仕事もできた。 もともと、神戸にあるというだけで入った会社だったが、いい経験をさせてもらったと思う。 そんな風に思えるのは、やっぱり従業員エンゲージメントが高いということだろう。 そういう人は当時はそこそこ多かったと思う。 業界に勢いがあったからか、日本がそういう時期だったのか、何が決め手だったのかはわからないが…。 でも、今は128位だという。 今の日本が置かれている立場がそうさせているのだろうか。 高度成長期にもてはやされた、年功序列、終身雇用という制度が時代遅れなのはわかる。 それでも、簡単には変えられないという。 戦後70年、もう一度外圧が必要なのだろうか。 |
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