考えたこと2

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組織の意味
インターネットが始まったころは、海のものとも山のものともわからず、仕組みを知っている個人が自由に何でも発信していた。
始まりは核戦争が起こった時の通信技術だったが、それに反して中身は全くアナーキーなものだった。
今でもそうだが、ルールもなく、原則的には何を発信してもかまわない。

しかし、インターネットがインフラになるにしたがって、大きな企業が入ってきて、そこがルールを作り出した。
例えば、あるアドレスがGoogleから検索されないようにされると、そのサイトは知っている人しか見れない。
もちろん、それを使って、匿名化する人もいるだろうが、コロナのことなどGoogle本社の意向に反すると検索順位を下げられたりする実例が出てきた。
検索順位が下がると、見られる回数が減るので、広告収入が減り、最悪サイトが運営できなくなる。
これだけページが増えると、検索で見つけられないということは、存在しないことと同じだ。

それによって、Googleは儲かる仕組みを作った。
儲けのもとは個人情報だ。
何に興味を持っているかを、検索ワードで調べることができる。
それを広告と結び付けた。
無料でいろんな仕組みを使える代償として、個人情報を取っているのだ。

Googleは会社としてもいろんなことをやっていた。
業務以外の仕事を20パーセントやれとか、豪華な社内食堂を無料で開放したり、できるだけ社内のメールは使わないなど、「クレイジー」な取り組みをしていた。
なかでもすごいのが、上司はムダな存在だということで、管理職を全廃したことだろう。

しかし、さすがにこれはやり過ぎだった。
当時グーグルは数百人規模だったが、管理職を廃止し、各プロジェクトをメンバーが自主的に運営してやっていた。
少人数ならよかったのかもしれないが、この規模になると管理者が必要だった。

実際に仕事をしているエンジニア自身が、管理職が必要だ、と言ったということだ。
人間、自分が管理されたいとは思わないが、それでもみんなで仕事を始めると、管理する存在を必要悪として求めるのだろう。
管理職がいないことで、自分は管理されないで済むが、他人も管理されず、そうなると仕事が進まないケースも出てくるということだ。

組織にはいろんなタイプの人間が必要だ。
みんなを管理して、最終の責任を取る人も、必要なのだろう。

人間の組織は難しい。




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