考えたこと2

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脱原発のドイツ
ぼくの知っているドイツ人は、親切で情け深く、それでいて合理的という感じだ。
それでも、今のドイツはちょっとオカシイと思う。
ウクライナ戦争が始まって、ロシアからのパイプラインを止め、エネルギー不足になっているのに、残っていた原発を止めて石炭を焚いて電力を作っている。

もちろん再エネ比率も高いが、再エネだけでは不安定だから、バックアップの電力が必要だ。
足りない部分はフランスから買っている。
フランスは原発比率が高い国で、その電気を買っているのだ。
どう考えても合理的ではない。

日本のマスコミを見ていると、ドイツを見習えという識者も多い。
こないだ見た記事では、「すでに電力消費の5割近くを再エネで賄い、2030年までにその比率を8割に引き上げるドイツにとって、原発がもはや電源として重要性を失っていたという事情も大きい。ドイツは対仏をはじめ、隣国ほぼすべてに対して電力の輸出超過国だ」という日経新聞のコメントを紹介し、それがいかにオカシイかということを説明している。
本当にこんなバカな人が大学のセンセイをやっているのだから、日本もおめでたい国だ。

どうして、数々の自然科学の法則を発見し、人類の科学の発展に寄与してきたドイツ人が、こんなバカなことを平気でするのだろう。
やはり、東ドイツと統一したのが影響していると思う。

現政権を取っているのは「緑の党」で、ここが「脱原発」を宗教にしてしまった。
理屈は関係なく、何が何でもやらないといけない目標にしてしまったのだ。
今や国民がオカシイと思っても、それを政権が実行する。
この緑の党は旧東ドイツが主体の党だ。

記事によると、産業の脱出も始まっている。
大企業はそんなに高いエネルギー代を払っていられない。

日本も電気代が上がって、電気を大量に使うアルミの精錬がなくなった。
半導体もたくさん電気を使う。
今やエネルギーコストは安全保障の面だけでなく、国力も動かす。

記事によると、ドイツが脱原発を達成した4月15日は、「陽が沈み、再エネがほぼなくなると、石炭・褐炭を焚き増したため、CO2の排出量は、脱原発の完遂後1日目にして、早くも記録更新を達成したという。しかも、それでも足りずにフランス(原子力)とポーランド(石炭火力)からの輸入にも頼った。これから、こういう日々が続くことは間違いない。」とある。

高い電気代を払って、いつまでドイツ国民は我慢するのだろう。

今や脱原発に反対すること自体が、憚られる雰囲気だという。

早く正常化してほしいものだ。




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