考えたこと2

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Software Defind Vehicle
SDVという聞き慣れない略語を見かけて調べてみた。
これは「Software Defind Vehicle」の略語。
ソフトウェアで定義された乗り物、ということだ。

これはエンジンやサスペンジョンといったメカではなく、ソフトウェアが車作りの中心になる、ということだ。
メカはもうほぼ完成した、というか、今よりよくしてもそれほど満足度が上がらない、ということだろう。
これからクルマの満足度を上げるためには、ソフトウェアの世界だろう。

実際、ぼくが買うときに気になるのは、自動ブレーキがついているかとか、音楽プレーヤーがつながるかとか、渋滞で勝手に追尾してくれるかとか、そんなところの方が大きい。
それらはすべてセンサーやソフトウエアの領域だ。

車がPCになれば、ネットもつながるし、Youtubeも見られる。
そういう世界なのだろう。
実際、SDVプラットフォームには1Gbpsのイーサーネットが組み込まれているらしい。

これによって、OTA(Over the Air)でソフトの更新もできる。
どういうことかというと、Windows Updateみたいに勝手に車に組み込まれているソフトウェアが更新される、ということだ。
まさに、車はパソコンになる。
ある日突然、自動ブレーキの機能が上がったり、増えたりするということだ。

コンサルの予想では、2030年には80%の車がネットとつながると言われている。
IoT(Internet of Things)という「全てのものがインターネットにつながる」時代に、クルマも飲み込まれていく。

人間は文化を作り、いろんな道具を作ってきたが、ここまで人間が依存するものは初めてではないかと思う。
今の生活、銀行も公共交通機関も役所の手続きも会社の仕事も、生活のほぼすべての分野でインターネットが関わっている。
それも、物理的に関わっている電線とか、機械とかではなく、判断業務もある意味任せているのだから、これこそライフラインだ。

今までクルマはそこから一線を画していたが、ついにそこに参加する。

依存するものが大きくなると、止まったときの危険度も大きい。
セキュリティの技術者が何万人も足りなくなる、などという予想もある。

依存度を上げるのは便利になっていいことだと思うが、特にクルマなどはフェイルセーフをちゃんと考えておいてほしいものだ。

文科省や大学はITの技術者もちゃんと育ててほしい。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |