考えたこと2

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エシカル企業
理想中毒で書いたことがある。
先生の影響で、理想に走る学生だ。

「エシカル」な企業に就職したい、という学生がやってきた。
エシカルとは倫理的という意味で、倫理的に正しいことをやっている企業、ということだ。
曰く、フェアトレードをしているとか、差別的な商売をしていないとか…。

最近は多くの企業がSDGsとか、ESGなどを謳っている。
ぶっちゃけて言えば、多くは宣伝のためだろう。
実用的には、持続可能性は必要だが…。
主には投資家と採用のための宣伝だ。

本業で得た利益の一部をそこで使う意味はある。
あくまで、法で許される範囲で自由に活動して、それで儲けるのだ。
それとエシカルとは相容れない場合もあるだろう。
それは企業の責任ではなく、法や制度の問題だ。

先生が研究するのは勝手だが、そればかりを教えてもらってはどうかと思う。
そんなことで世の中は成り立っていないからだ。
あくまで儲かったお金の一部を使う程度。
その証拠に、アメリカではESGに関する提案に反対の株主が倍になったという。

エシカルが悪いということではない。
それを言うなら、法や制度を変えていかないといけないと思うだけだ。

話がそれた。
エシカルな企業の探し方、という質問には、今やどの企業もそういうことを謳っているから、そういう観点で探せばいい、と言った。
でも、あくまでそれが企業の目的ではないし、まずは社員を食わさないといけないのだから、そこも考えてほしいと言うと、その学生は「たしかに、自分が持っていたり、身につけているものも、エシカルな商品かどうかもわからんし…」と話しだした。
理想は大事だが、企業は自分の理想を実現する場ではないからなあ、というとまた「たしかに…」と言った。

以前、CSRにこだわっていた学生は男性だったが、女性はやはりリアリストだ。
とりあえず、エシカルなことを言っている会社なら、入ってから自分の理想に近づけるかもしれないと話して、エントリーしてもらうことになった。

「今まで就活してなかったけど、やる気になってきた」と頼もしい言葉を残して、帰る姿を見送った。

どうなるのか、楽しみだ。
| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
老後のメンタルヘルス
老後とはいつのことを指すのだろう。
一般的には、定年後が老後ということだが、年金のこともあり、働ける間は働こう、という時代になりつつある。
となると、これからの老後は、年限で切るのではなく、その人が働けなくなった時が老後、という考え方になるだろう。

ぼくも65歳になって、いろんなところに問題が出てきた。
若いころにやった腰椎分離症から、脊柱管狭窄症と言われ、歩いていたら足が痛くなる。
朝起きたときには腰が痛い。

中年から、座りすぎの生活が悪かったのか、前立腺がよくない。
目も見えなくなってきた。
老眼鏡を変えないといけない。
左肩は治ったが、右の肩の痛みが治らない…。

母は認知症でホームに入っているのだが、長く生きるとあんな風になるのかと思う。
いつもホームに行くときは古い写真を持っていくのだが、最近は何を見てもあまり表情が変わらない。
すべて忘れたという感じ。
一人暮らしが悪かったのだと思うが、そんなことを言っても仕方がない。
「育ててもらったのに」という罪の意識はある。

そんなこんなで、生きることがだんだんしんどくなってくる。

みんなどんなふうに考えて老後を生きているのだろうか。

老後は旅行をして、趣味を楽しんで…、などというのは、平均寿命がもっと短かった時のことだと思う。
もうすぐ死ぬのだから、それまでの短い間は楽しもうということだ。

でもこれからの人たちは、そんな甘い考えでは無理だろう。
いくらお金に余裕があっても、そんな刹那的な楽しみなどあっという間だ。
毎日ジムに行って健康を維持するのも、周りに迷惑をかけないため、ということだ。
そうなると、単に迷惑をかけないために生きているという状況。
それに耐えられるのかという問題だ。

世間が許せば、体力と気力がある間は働きたい。

それができなくなったら…、を考えるのが、老後のメンタルヘルス対策。

妙案はない。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:54 | comments(0) | trackbacks(0) |