考えたこと2

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環境社会主義
ヨーロッパ発の環境原理主義。
何をおいても、環境が一番大事、という思想だ。
とにかく、化石燃料は悪者で、CO2の排出量が多いことを憎む。

これは、社会主義、マルクス主義の変種ではないか、という意見もある。
それが環境社会主義。

要は資本主義というのは自由を大事にして、効率を考える。
その結果、化石燃料をどんどん燃やして、効率よくエネルギーを生み出し、人類は経済発展を遂げてきた。
以前社会主義を信じていた人たちが欧州にはたくさんいる。
旧の東側の人たち。
そういう人たちが、資本主義に対して恨みを持っているから、欧州では環境原理主義が横行するということもあり得ると思う。

実際、19世紀から20世紀にかけて、社会主義は盛り上がり、冷戦を生み、そして廃れた。
ぼくらが中学、高校の頃まで、社会主義こそ理想だと思っていた人もいる。
じっさい、中学の社会科の授業で明らかに反米の立場で話す先生もいたし、高校の地理の授業で、ソ連こそ理想の国だという先生もいた。
それが許されたというより、普通だったのかもしれない。
ぼくもそんな考えだったこともある。

でも、1990年代になって、ベルリンの壁が崩れ、社会主義は滅びた。
社会主義思想は高邁で理想を語っていたが、権力を持った人間はそう理想通りには振る舞わないということだ。
スターリンや毛沢東が粛清した人間のほうが、戦争で失った人口より多いのだ。
当時読んだフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」は、当時の知識人の思いだった。

しかし、その亡霊が形を変えて猛威を奮っている。
地球が滅びる、ということを言って、人間の行動に大きな制約を加えようとしている。
気候学者たちは、研究費がもらえるからそういう結果を出す。
嘘でも、その方向に行っている、ということを言いたいのだろう。

いつかは、この動きも止むのだろうか。
ウクライナ戦争でエネルギー危機が起こっている最中の欧州で、まだまだ環境原理主義が力を持っているところを見ると、まだまだ収まりそうにない。
日本は欧州の言うことは聞かないといけないと思っているようで、環境原理主義に迎合している。
結局はエネルギーの無駄遣いになってしまうことを、平気で推進しようとしているように見える。
反対の声はものすごく小さい。

アメリカはまだ共和党がほぼ反対の立場だから、まだマシだが…。

怖いのは、もとの社会主義国であるロシアや中国が全く染まっていないことだ。
このままいくと、相対的に彼らは有利だ。
安いエネルギーを使えるからだ。

20世紀は東西冷戦で西側が勝ったが、21世紀はどうなるのだろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:09 | comments(0) | trackbacks(0) |