![]() |
2021.03.23 Tuesday
生きてるか、死んでないだけか
生きているか、死んでないだけか。
先週のFMシアターのテーマだった。 こういう言葉の意味は、この年になるとわかってくる。 重いテーマだ。 まだぼくは64歳で働けているが、完全にリタイアしたらどう思うだろうか。 何も義務がなくなった時、きっと思うことは変わるだろう。 全く生産活動に関わらないというのは、しんどいことだ。 それでも、何か世の中の役に立てることがあればいいとは思う。 それがどんなことかはわからないが…。 どんどん年をとって、知っている人が死んでいった時、また違った思いになるだろう。 知人が死ぬということは、自分を失うことでもある。 その人が知っていた自分が消え去ることだからだ。 ぼくはそんなに長生きするとは思えないのだが、もしも自分の知人がほとんど死んでしまったら、これはつらいだろう。 もう「死んでないだけ」とい状態になると思う。 若い時は、そんなことは考えなくて済む。 生きていることが忙しいからだ。 忙しいということはしんどいことでもあるが、余計なことを考えずに済むという美点もある。 ぼくが会社員になって、学校法人に転職し、仕事を退職するまで、全くそういうことは考える暇がなかった。 22歳で就職し、57歳で辞めるまで、今となってはあっという間だったと思う。 57歳から58歳半ばまで失業。 資格の勉強をした。 58歳の半ばから、今までは気楽な仕事をしている。 それでも、働けているだけ良いと思う。 だから、まだ「死んでないだけ」という感覚はない。 いずれ、そういう日も来る。 できるだけ遠い日になることを祈っている。 |
![]() |