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2021.03.11 Thursday
震災10年
震災10年と言われてもピンとこない。
ぼくにとっては、阪神大震災の方が実害もあったし、身近だからだ。 とはいえ、東日本大震災が起こったときのことを思い出す。 当時はちょうど勤めていた大学で、1学部を2学部に分けて、新しい学部を作り、さらに今の学科を潰して新しい学科を作る、という作業をやっていた。 たしか、会議室でその話をしていて、立っている時に地震が起こったと思う。 最初は地震や、と言って身構えたが、やけに長く横揺れが続いたなあという印象だった。 どこであったんやろ?とは思ったが、地震が収まったあとも、その会議は続けたような気がする。 家に帰っていつ津波のニュースを聞いたのか忘れた。 あの映像はショッキングだったが、それがどれだけ深刻か、まだまだわかっていなかった。 そこから先は原発事故がメインだったと思う。 原子炉の冷却水が停電で回らないということだった。 どう考えても、エライことだ。 驚いたのは菅首相が海水を使って冷却することに反対したこと。 素人考えでも、まず冷やさないといけないだろうと思った。 現場の判断で海水で冷やしはじめて、安心したのを思い出す。 関西のぼくらにとっては、東北の震災は遠い彼方。 ひんしゅくを買うかもしれないが、やっぱり阪神大震災が震災だ。 でも、それからの原発、原子力に対する報道はひどかった。 たしかに東電も、経産省も、原子力村も悪い。 だからといって、いつまでも原子力を悪者にしてもいけない。 福島の事故を教訓に、原子力をどう使っていくのか、という議論をしないといけないのに、菅首相が何の法的根拠もなく日本中の原発を止めて、LPガスを高い金で調達し、毎年何千億もの損をした。 何より、マスコミが今回のコロナと同じく、不安を煽るエセ科学者を使って、どんどん恐怖を煽った。 今朝のテレビでいまだに風評被害が…、と言っていたが、それを作ったのはマスコミだ。 やれ、東京には人が住めないとか、今ならお笑いぐさだ。 マスコミに影響されて、安いガイガーカウンタ−で放射能を測定し、関東の人たちが危険だ危険だと騒いだりしていた。 いまだに雨水をタンクに貯めて放出できないでいる。 「風評被害」が怖いから、と漁協は言う。 いつまで言い続けるのだろうか…。 国連科学委員会(UNSCEAR)などの報告書から、10年経って原発事故の健康被害を総括すると、 ・被曝自体を原因とした被害は起こらず、今後も考えられない。遺伝など次世代への影響もない。 ・東電原発事故ではそもそも懸念される量の被曝そのもの自体が起こらなかった。 ・一方で放射線以外を要因とした健康被害は多発し、震災関連死も福島が突出した。 ということだ。 マスコミは戦争を煽ったという事実も反省しないし、放射能、原発の恐怖を煽ったという事実も反省しない。 エセ学者センセイも全く謝罪もしなければ、反省もしていないのだろう。 原発、放射能で儲けて、逃げてしまった。 当然、マスコミもそれを追求しない。 すれば、自分たちの身が危うくなるからだ。 国連の調査結果も報道されない。 事実を報道するのが、マスコミではなかったのか。 きっと今回のコロナも同様だろう。 なんか毎日同じようなことを書いているが、腹が立つから仕方がない。 |
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