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2021.03.10 Wednesday
邪悪になるな
グーグルの企業理念は’Don't be evil’だったはずだが、これは2018年にこっそり消されていたらしい。
今や世界最大のIT企業になってしまったグーグル。 検索の技術で世に出て、そこから検索ワードからその人の情報を得て、広告に利用するというビジネスモデル。 この検索技術をタダで使えるのなら、別に検索ワードなどかまわない、と思っていたら今や世界一の広告会社になってしまった。 そのおかげで、電通は本社ビルを売る始末。 インターネットとテクノロジーに負けたということだろう。 どう考えても、不特定多数にお金をかけて広告するというビジネスはもう無理だ。 今の日本を象徴するような出来事。 グーグルの創始者の一人、ラリー・ペイジはイノベーションを起こすことが大事だと言っていたし、それが世界を良くする、とも思っていた。 インターネットは民主的なことを進めるものだ、とも考えられていた。 その証拠に、中国ではインターネットは規制されている。 しかし、グーグルに代表されるITの巨大企業は大きくなりすぎたのだろう。 グーグルは今や情報インフラの主になっている。 コンマ数秒で世界中の情報が検索できる、というインフラを作り上げている。 もはや検索技術だけの問題ではないのだ。 グーグルのクローラーが情報を集めてネット空間を走り回っている。 今やグーグルは新しい情報を集めなくても、ホームページを作ったら、どうやってグーグルの検索の上位に出てくるかを考えないといけない時代。 グーグルの今の課題は、サーバーを動かす電気だという。 そのサーバー群に支えられて、ぼくらは毎日ネットを使っている。 あまりにもその環境になれすぎて、ネットの情報が全てだと思ってしまう。 だから、グーグルが検索で引っかからないようにしたものは、世の中には存在しないことになる。 実際にそういうことが起こっている。 トランプ元大統領は今は世界に存在していないかのようだ。 Twitter社がアカウントを停止したからだ。 アメリカでは別のSNSを使ってやっているのかもしれないが、日本ではもう存在しないようなものだ。 世論をコントロールしようと思ったら、簡単にできるだろう。 徐々に自分たちが好ましくないと思う情報は、表示されないようにしていけばいい。 今はまだネット以外の情報入手元があるが、それらが全部ネットに駆逐されたら、いったいどうなるのだろうか。 グーグルは神になるのだろうか。 ターミネーターのような未来が来るのかもしれない。 |
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