考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< February 2021 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
今年の講座
今月2日間、同じ内容で就職筆記試験の講座をやった。

マスクをして1日3時間話すと、しんどい。
肺活量を鍛えないといけないと思う。
一緒にやった50代の塾の先生も、今年は自粛で動いていないし、マスクもしてるからしんどいと言っていた。

講座の日の朝、エレベーターに乗っていた学生が「朝の9時から5時の授業はしんどい」と言っていた。
そうか、学生も90分授業4回と40分の模試は大変なのだ。
3回生で、一日フルに授業を入れているような学生は少ない。

就活の筆記試験など、学生にとっては止めてほしいものの筆頭だろう。
大学入試が終わって、一生算数や数学のテストとは縁がないはずだったのに、ここでそんなのに当たるとは、という感じ。
それほど、文系の学生にとっては非言語の試験は嫌なものになる。

一番メジャーな試験はSPIというリクルートが作っているもの。
出題範囲は小学校の割合から、高校の集合、確率あたりまで。
ただし、学校ではやっていない「推論」というのが出る。
これは計算などではなく、パズルのようなもの。
これが得意な学生はラッキーだ。
短時間で問題の情報をわかりやすく書き出し、考える力が必要になる。

今回もやってみたが、いかに割合の分野が弱いかよくわかる。
分数の「1」の意味がわかっていなかったり、%や歩合がわからない学生が多い。
何度も書くが、小学校、中学校はいったい何をしているのか、と思う。

世の中を絶対値でしか考えられないと、今のマスコミのようにコロナを煽られて乗ってしまう。
割合で考えるというのは、比較をすることだ。
まあ、今のマスコミの記者のレベルが下がったこともあるだろうが…。

だから、全体を1とおいて、毎日1/6の仕事をしたら、何日で終わるかがわからない。
1÷1/6という計算の意味がわからないのだ。
毎日パンを2個ずつ食べて、10個食べるのに何日かかるか?という計算をしてみて、それと同じこと、といっても怪訝な顔をしている。
これで世の中をわたっていけるのか、と思う。

集合はまだマシ。
でも、濃度は拒否反応を示す学生が多い。
仕方がないから、食塩水、食塩、濃度の表を書いて埋めていくという説明をする。
教える方も、何でわからないのかがわからない。

速度もみんな嫌いだ。
速さ=距離÷時間、というだけなのだが、時間と分、Kmとmの換算などが入ってくると難しい。
30分が1/2時間というのがわからないのだ。

分数がわからないと、この換算もできなくなる。
分を60で割る、という説明をするが、その作業をするのではなく、30分が1/2時間、ということそのものを理解してほしいのだが…。

日本人が科学的でなくなったというのは、こういうことが積み重なっているからだろうか…。


| | 考えたこと | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0) |