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2021.02.23 Tuesday
今年の講座
今月2日間、同じ内容で就職筆記試験の講座をやった。
マスクをして1日3時間話すと、しんどい。 肺活量を鍛えないといけないと思う。 一緒にやった50代の塾の先生も、今年は自粛で動いていないし、マスクもしてるからしんどいと言っていた。 講座の日の朝、エレベーターに乗っていた学生が「朝の9時から5時の授業はしんどい」と言っていた。 そうか、学生も90分授業4回と40分の模試は大変なのだ。 3回生で、一日フルに授業を入れているような学生は少ない。 就活の筆記試験など、学生にとっては止めてほしいものの筆頭だろう。 大学入試が終わって、一生算数や数学のテストとは縁がないはずだったのに、ここでそんなのに当たるとは、という感じ。 それほど、文系の学生にとっては非言語の試験は嫌なものになる。 一番メジャーな試験はSPIというリクルートが作っているもの。 出題範囲は小学校の割合から、高校の集合、確率あたりまで。 ただし、学校ではやっていない「推論」というのが出る。 これは計算などではなく、パズルのようなもの。 これが得意な学生はラッキーだ。 短時間で問題の情報をわかりやすく書き出し、考える力が必要になる。 今回もやってみたが、いかに割合の分野が弱いかよくわかる。 分数の「1」の意味がわかっていなかったり、%や歩合がわからない学生が多い。 何度も書くが、小学校、中学校はいったい何をしているのか、と思う。 世の中を絶対値でしか考えられないと、今のマスコミのようにコロナを煽られて乗ってしまう。 割合で考えるというのは、比較をすることだ。 まあ、今のマスコミの記者のレベルが下がったこともあるだろうが…。 だから、全体を1とおいて、毎日1/6の仕事をしたら、何日で終わるかがわからない。 1÷1/6という計算の意味がわからないのだ。 毎日パンを2個ずつ食べて、10個食べるのに何日かかるか?という計算をしてみて、それと同じこと、といっても怪訝な顔をしている。 これで世の中をわたっていけるのか、と思う。 集合はまだマシ。 でも、濃度は拒否反応を示す学生が多い。 仕方がないから、食塩水、食塩、濃度の表を書いて埋めていくという説明をする。 教える方も、何でわからないのかがわからない。 速度もみんな嫌いだ。 速さ=距離÷時間、というだけなのだが、時間と分、Kmとmの換算などが入ってくると難しい。 30分が1/2時間というのがわからないのだ。 分数がわからないと、この換算もできなくなる。 分を60で割る、という説明をするが、その作業をするのではなく、30分が1/2時間、ということそのものを理解してほしいのだが…。 日本人が科学的でなくなったというのは、こういうことが積み重なっているからだろうか…。 |
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