考えたこと2

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UNSCEARの報告書
UNSCEARは、United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiationの略。
日本語では、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」という。

その国連科学委員会が、福島原発の事故の影響をまとめた最新のレポートが2017年に発行された。
日本語でも読める。

その要約が官邸から出ている。

それによると、放射性物質の放出はチェルノブイリに比べて10から20%で、事故直後の避難措置で避難者の被ばく線量は大幅に低減され、甲状腺がん、白血病、乳がんなどの発生は今後検出可能なレベルで増加することは予想されない、ということが書かれている。

原発現場や周辺で作業している人たちの被ばく線量については、不確かさが残るため今後もさらなる検討が必要であり、作業者についても、今後がんの発生率が自然発生率と識別可能なレベルで増加することは予想されないという。

残念なのは、日本のマスコミで2017年以降、この内容がちゃんと伝えられていないということだ。

単に報道した、ということなら、報道はしたんだと思う。
しかし、事故直後のセンセーショナルな報道に対して、地道な調査の結果出てきた報告書の内容が、みんなに周知されているとは思えない。
地味に数行の記事で終わっていたり、ニュースで伝えただけだったりしたのではないか。

未だに原発事故の後遺症の調査をしているところもあれば、それに反対する声もある。
今までの報道はどう考えても事故で原発付近は汚染されている、というものだったと思う。
もっとセンセーショナルに、福島には人は住めないとか、大げさに線量を測ってみせて、不安を煽るようなものもあった。
それらに加担した人たちも多かったはず。
マスコミの人たちは胸に手を当てて、反省してほしい。

結果として間違った報道をしたのだから、それを訂正しないといけない。
汚染のことを言った人たちも、あれは間違いだった、という声明を出さないといけない。

事故直後のことはみんなわからなかったのだから、仕方ないとしても、こういう報告書が出たことは、大きな意味がある。

これをうやむやにするのなら、第二次大戦を煽ったマスコミと同じだ。
何でもセンセーショナルに報道すれば売れる。
しかし、それが間違っていたら、ちゃんと訂正しないといけない。
それがマスコミの責任だと思う。

心ある研究者なら、間違いを認め謝罪するべきだし、マスコミは当時の報道を訂正する特集を組むべきだ。

それが福島に真の復興をもたらすのだと思う。



| | 考えたこと | 20:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
ピンクの帽子
朝行きがけに、駅ですれ違った男性が、ピンクの帽子をかぶって女装をしていた。
顔は完全に男性の顔。
あれは何なんだろう。
なにか罰ゲームでもやっているのかと思って、周りを見てもテレビのクルーはいない。

とにかく、びっくりした。
「LGBT」と世間では言っているが、あの活動はこういう人たちが普通に過ごせる社会を目指すのだろうか。
ぼくはまだまだそれを感情レベルで受け入れられない。
こういうことを書くこと自体がダメなのだろうか。

多様性を尊重するとか、個人の自由だとかいう意見は理屈でわかるし、それに反対するつもりもない。
そういう世の中の流れなのだから、受け入れないといけないと思う。
しかし、その種の問題を感情レベルで受け入れるのはまた別の話だ。
感情をそんなにすぐに変えられない。
理屈と感情は違うものだ。

だから、そういう問題は急激に社会の本当の理解を得ることはできないと思う。
LGBTを声高に訴えている人たちが何を言おうと、見たり聞いたりした人が違和感を感じるものは仕方ない。

理屈ではわかっていても、感情はわからない、という問題はややこしい。

アメリカのポリティカリー・コレクトネスの問題もその類だろう。
伝統的な価値観を否定するものだ。
それが間違っていると言っているのではない。
難しいと言っている。

スチュワーデスをキャビンアテンダント、ビジネスマンをビジネスパーソンくらいはまだマシだろう。
しかし、「メリー・クリスマス」を「シーズンズ・グリーティングス」というのはどうだろうか。
伝統的にクリスマスにメリー・クリスマスというのがキリスト教の価値観だが、それを別の言葉に変えて「クリスマス」を消してしまうことには抵抗があるだろう。
そういう人たちが、トランプ大統領を支持しているのかもしれない。

世の中には伝統的な女性観とか、男性観というものがあって、それは感情のレベルまで降りているものが多い。
だから、ユニセックスのトイレなど理解しにくい。
グーグル日本語変換では、「ユニセックス」と打つと「男女兼用」と出てくる。
手回しがいいことだ。

ぼくも年をとって、だんだんと保守的になって、進歩的な人たちから文句を言われる側になった。
でも、それは仕方ないことだ。
人類の歴史はその繰り返しで進んできた。

こういうのも、吉田拓郎のいう「古い船」なのだろうか。


| | 考えたこと | 00:17 | comments(0) | trackbacks(0) |