考えたこと2

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学校法人は非営利企業
東京医大の女子や多浪の志願者に対する入試の操作はヒドイ。

でも、病院や医師を雇う立場で、今回の措置は必要だと思う人は多いようだ。
女子はしんどい科を希望しないとか、僻地に行きたがらないとか…。
多浪の人は、人間関係が今ひとつとか…。

他の医大でも同じようなことをやっているところがあるらしい。
主に、2次試験の面接で、主観評価で落とすというやり方。
患者の目を見て話せない、というような医師が増えたということで、面接をやるところが増えた。
それ自体はいいことだと思う。
しかし、それは建前で、いずれ大学の利益を考えてこうなることはある種必然なのだろう。

だから、今の入試改革で、人柄重視のAO入試を増やすということには賛成できない。
人が人を選ぶ、というのは、絶対に偏りが出てくる。
それは公的な入試にはそぐわない。

客観テストだけで入試をすると、(あくまで、大学の立場で)大学にとって適さない人も入るリスクはある。
しかし、今回のように2次試験の面接テストで、主観で落とされるということになると、やはりそういう不正のリスクの方が大きいと思う。
やれ、ユニバーサル化だ、多様化だと言っている大学で、こんな入試が行われていること自体、オカシイのだ。

この医大が、国から公的資金を一切もらわず、私的に運営されていて、入試をやる時に「ウチはこういうふうに偏った入試をやります」と明らかにしてやるのなら、それは構わない。
上位何人か以下は、これこれの寄付を出さないと入れない、というのも明らかにしたらいい。
堂々とやればいいのだ。
それが自由競争というものだ。

しかし、それを隠して、国から補助をもらって、偏った入試をするのはダメだ。
それが非営利企業である大学として、当然のことだ。

この際、東京医科大はその方針を明らかにして、補助金を返納して堂々と偏向入試をやればどうか。
東京医科大附属病院は卒業生を安く雇って、財務状況はすこぶるいいらしい。
入試は、医者としての就職試験みたいなものだという。
だから、偏向入試をやっている。

それが世間から受け入れられなければ、それを続ければいいし、志願者が減れば潰れるだけだ。
上層部が直接関わってやっている確信犯なのだから、実際そういうやり方を一度やってみたらいいと思う。

それでもしも市場の信認を得られたら、続ければいいのだ。
得られなかったら、潰れたらいい。

それくらいのリスクを負う覚悟がないなら、大学教育から撤退すべきだ。


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