考えたこと2

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グーグルの路線変更
グーグルの創始者のモットーは「邪悪になるな」。理想主義の会社だ。
だから、以前中国に検索エンジンで進出した時、政府の検閲と意見が合わず、結局撤退した。
インターネットの理想を貫いたのだ。

しかし、今は中国の厳しい検閲に合った検索エンジンを作っているという。
「現実を見ろ」という路線に変わったらしい。
ウォール・ストリート・ジャーナルに出ていた。

昔、フランス人に「フランスは武器の輸出で儲けている」と言ったら、「自分たちが作らなかったとしても、誰かが作るのだから同じこと」と平然としていたのを思い出した。

若いときは理想主義、でも年をとったら現実主義というのは世の習い。
しかし、IT業界の巨人としてインターネットだけでなく、自動翻訳、音声認識、AIなどでトップを走るグーグルが現実路線に転換してしまうと、困ったことになる。
ある意味国家の枠を超えた国家みたいなものだから、悪事をしようと思ったらいくらでもできると思う。

記事の中では、「邪悪になるな」という企業倫理に惹かれて入社する、トップレベルの人材が来なくなるとかいう事態が生じるかも、と言っている。
実際、理想に燃えた人材が今は来ているのだろう。
そういう人たちが、新しいイノベーションを生む。
それは無くなるかもしれない。

しかし所詮は営利企業なんだから、儲けを追求するのは致し方ない。
大きくなれば、設備などお金もかかるだろう。

でも、やっぱり程々にしてほしい。
グーグルを使い続けたいからだ。

どう考えても、中国の企業には、お世話になりたくない。

現実路線もいいけど、理想も忘れるなかれ。
その理想に惹かれて、有能な若い人たちが集まってくるのだから。


| | 考えたこと | 20:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
AI電話
アメリカでは、グーグルが開発者会議で「AIが電話で、連続的で自然な会話と複数の質問への回答を実現する仕組み」を発表したらしい。
現状のグーグルアシスタントの発展形だ。
ヘアサロンで、AIが電話をかけて、予約を取るというデモもしたとのこと。

電話なら、人間が目の前にいるわけではないので、AIへの置き換えはやりやすい。
日本の銀行のコールセンターなどでも、一部やっているという。
ただ、今のAIは膨大な資料の中から、質問への回答に該当するものを見つけるというものだが、今回の発表では人間と自然な会話をしながら、仕事をするというもの。
アラン・チューリングが人工知能の定義とした、人間との自然な会話、というのが一部実現したということだ。
一部、というのは会話にお店の予約、という目的があるということ。
何が飛び出してくるかわからないような、世間話は難しい。

しかし、電話でそんなことができるようになれば、用途は広がる。
予約の応対電話などの仕事が、AIに置き換えられる。
うまくいけば、営業事務というような分野でも、使えるかもしれない。

最近パソコンの通販などのページの端っこに、チャットでのヘルプ、というようなボタンがある。
あれはひょっとしたら、AIが対応しているのかもしれない。
チャットなら文字ベースだから、AIでの対応は簡単だ。

もうすでに、ぼくらの生活にAIは入りこんでいる。
それがAIとはわからずに使っているかもしれない。
スマートスピーカーもどんどん便利になっているという。
グーグルアシスタント、アマゾンのアレクサ、マイクロソフトのコルタナが有名だ。
質問すれば、答えてくれるらしい。

ぼくは声でコンピューターを使うことには抵抗があるので、ほとんど使わない。
でも、アメリカ人はきっと声で使うのだろう。
以前、出張したとき、メールを使わずボイスメールを使う人が多いのに驚いた。
字を書くより話したほうが早い、という合理性なんだろう。

インフラが発達し、ネットで声も簡単に送れるようになって、音質もよくなったからなあ。
だから、文字数の制約のあるツイッターが流行るんだと思う。

西洋の言葉は書くより話すほうが向いている。
表音文字だから、書くと長い。
そういうのもあるのかもしれない。

AIはどんどん生活の中に入ってきている。

そういう時代なのだ。



| | 考えたこと | 00:23 | comments(0) | trackbacks(0) |