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2018.08.19 Sunday
GAFMA
グーグル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト、アップルの頭文字をとって、GAFMA。
ガフマというらしい。 マイクロソフトを抜いて、GAFAという場合もある。 要は、アメリカのITの巨人だ。 アメリカの企業だが、ある意味ではいろんな国で情報インフラを掴んでいる。 EUでは独禁法がらみでグーグルに目をつけており、すでに制裁金を課した。 しかし、グーグルに代わる検索サービスができる会社はないのではないか。 日本ではヤフーがまだ強い。 でも、ヤフーの検索エンジンはグーグルだ。 検索料金を取り始めたら、使わなくなると思うが、やっぱり不便になる。 インターネットが秩序を保てているのは、ゴミのような情報をグーグルが無視して、有用な情報を見つけることができる仕組みを作ったからだと思う。 そうでなければ、これほどインターネットは普及しなかっただろう。 また、それらが無料だというところがミソ。 それを引き換えに、ぼくらは個人の嗜好をグーグルに教え、それが広告に反映される。 見事なビジネスモデル。 それなりに投資して、ぼくらが検索してもすぐに答えが出るようにしてくれている。 その苦労は相当なものだと思う。 全世界で何億人というユーザーが検索をしても、すぐに答が出るようにするには、大変な努力が必要だろう。 グーグルだけでなく、冒頭の5社ガフマは今や世界規模で力を持っている。 力の源泉はお金。 競争相手を早めに買収して潰してしまう、というくらいの資金力らしい。 そういえば、グーグルはYoutubeを買収したし、フェイスブックはインスタグラムを買収した。 自らを脅かす存在は、買ってしまうということだ。 "Winner takes all."という言葉がある。 勝者がすべてを得る、ということで、インターネットの世界では、一人勝ちした会社がすべてを得るような構造になるという。 インターネット時代が、国境や地域を超えた存在だから、そうなりやすいのだと思う。 日本の検索エンジンもある時期まで頑張っていたが、グーグルに負けてしまった。 一太郎というワープロソフトも頑張っていたが、やはりマイクロソフト・ワードには勝てなかった。 そのワードもクラウドのグーグルドキュメントに追われている。 中国は体制の違いもあって、グーグルの代わりのバイドゥだとか、アマゾンの代わりのアリババだとか、アップルの代わりのファーウェイとか、中国独自のものを育てている。 日本はこの分野は弱い。 そのうち、アメリカにつくか、中国につくかを選択しないといけなくなるかもしれない。 ぼくはもうこの際、アメリカと心中するしかないと思うのだが…。 しかし、トランプみたいな人がGAMFAから出てきたら、困るだろうなあ。 最近、グーグルの行動規範の一つだった「邪悪になるな」という言葉が、削除されたらしい。 何となく不安になるが、どうにも手の打ちようがない。 |
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