考えたこと2

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野球の意識改革
昨日は京セラドームで阪神ヤクルト戦を見に行った。
ちょっと前半はだるい試合だったが、中盤に阪神が逆転して勝利。
勝利のジェット風船を飛ばして、9時半頃に京セラドームを出て帰った。

しかし、最近はファン層を増やすために、阪神といえどもだいぶ変わったと思う。
試合前に女子のダンスの発表会があった。
阪神がやっている女子のダンススクール。
男子は球団OBが指導する野球教室らしい。
小学生から中学生あたりの子ども。
みんなきれいな衣装を来て、観衆の前でダンスをする。
ちょうど試合開始前の場つなぎにもなるし、将来のTORAKO(阪神の応援女子)の候補にもなる。
もっと上なら、Tigers Girlsだ。これはオーディションがあるらしい。(最初にトラガールで調べたのだが、トラガールというのは、女性のトラックドライバーのこと)

発表会の会場を手配する手間もいらない。
観客はたくさん来るから、呼ぶ手間もない。
まさに一石二鳥だ。

また、画面を使って、試合の合間にゲームやクイズもやる。
これは技術の進歩だ。

プロサッカーが競争相手となり、野球人口が老齢化し、プレイヤーの人口も減って、ようやくプロには危機感が出てきた。
所詮、興行商売だから、誰も入らなければ苦しい。
人を集めてナンボなのだ。

昨日も球場を見ていると、圧倒的に年寄りが多い。
サッカーのスタジアムとは年齢層が全く違う。
今の年齢構成なら、あと10年経ったら、球場に来られる人数は確実に減るだろう。
そのために、トラッキーに幼稚園周りをさせるなど、涙ぐましい努力をしている。

野球の全盛期だった、昭和の時代はこんなことは考えられなかった。
別に球団が努力しなくても、人はいくらでも来た。(阪神の場合)
弱くなったり、消化試合になると減ったが、今は阪神は動員数は巨人を抜いて堂々1位。
人気にあぐらをかいていたが、そうも言えなくなったらしい。

パ・リーグは東北や北海道といった地方に進出して、集客に頑張っている。
セ・リーグでは広島が強さもあり、地元でも集客している。
それに習ったところもあるのだろう。
今や集客努力と実力のパ・リーグという感じだ。

プロに比べて、アマの動きは相当鈍い。
野球部が成立しない学校が増えたり、子どもがサッカースクールに取られたりしているのに、適切な手が打てているとは思えない。
おまけに、この暑いさなか、甲子園だ。
高野連はもっと危機感を持たないといけないのではないか。
高野連がインタビューで、口ではプレイヤーズファーストと言っているが、そういうなら、この時期の開催は地方大会も含めて炎天下になるので中止してはどうか。
春夏やるのは、無理があると思う。
ピッチャーの投げすぎに関しても、アマの指導者たちは問題視していないのだろうか。
アメリカのリトルリーグでは、いろんな制約があるが、日本はおかまいなし。
おまけに、学校法人の宣伝が目的になっている。
だから、指導者が勝つことを第一優先にしているので、無理をさせられる。
とても、プレイヤーズファーストとは思えないし、その美学を良しとしている感すらある。
投げすぎで選手生命を棒に振った人も多いと思う。
今の野球の指導者は、「巨人の星」の世代だから、なかなか意識は変わらないだろう。

でも、これを変えないと、野球の凋落は止まらないと思う。

世代を超えて、野球を日本で定着させるためには、アマの意識を変えるしかない。
リトルリーグから、高野連、大学の野球までだ。

そうしないと、いずれ日本での野球中継は、大リーグに取られてしまうぞ。


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