考えたこと2

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アイスランド人から見た日本
アイスランド出身の外国人が日本で語学学習のベンチャーを立ち上げている。
2003年に来日し、東工大で修士と博士を取っている。
その人が、今の日本人は自信を失っていると言う。

この20年余り、高度成長が終わり、普通の経済になって以前から見ると右肩下がりだ。
今の若い人たちは高度成長の時代を知らない。
この人の来日も低成長の時代が始まってからになる。

高度成長には、一部の日本人が頑張って働いたこと、人口が多く日本市場で食えたこと、製品を輸出できたこと、アメリカに肩代わりしてもらって軍事にお金をかけずに済んだこと、バブルに熱狂したことや、熱狂できるほどお金をジャブジャブにしたことなど、いろんな要因があった。
でも、それらが終わって、少子化が進み、人口が減り始め、相対的に老人が増えていくから、仕方がない。
若い人の人口が増えていた頃の仕組みを変えずに今も続けているから、若い人たちは希望が持てない。
貧困も進んでいるから、結婚ができず、子どもが持てない人も増えている。
バブルがはじけたあと、仕事につけなかった人たちが未だにフリーターやニートで過ごしている。

一体ぼくらは何をしていたのかと思う。

ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われて舞い上がり、何も生み出すことはない土地そのものにどんどんお金を注ぎ込み、銀行や証券会社でボロ儲けした人たちのほんの一部が不良債権の責任を取ったが、多くの金融期間は税金を投入され、何事もなかったように今も続いている。

そのあたりから、国がおかしくなったような気がする。
日本人の「和を持って尊しとなす」という気質が、悪い方に出た。
アメリカでは多くの経営者が責任を問われるような事態であったのに、日本では問われることもなく、役人もグルになった。
あの頃に、「末は博士か大臣か」とか、「先生はエライ人」というような価値観がなくなったと思う。

そういう経緯があって、今の事態が起こっているのだと思うが、外国人にはそれはわからない。
あるいは、わかっていても、言わないのかもしれない。
そして、自信がない一因として英語が苦手であることを挙げている。
たしかに、韓国と比べて英語力は劣っていると思う。
言葉の成り立ちの問題もあるだろう。
でも、一億人を超える市場規模があり、さほど輸出に頼らなくても生きていけたということが大きいんだと思う。
一部の日本人が頑張って、外貨を稼いできたのだ。

これから、少子化がどんどん進み、市場規模が小さくなってきたら、多くの日本人が英語をやらないと食えなくなる。
それは中国語かもしれないが…。

そのために、頑張って英語を教えようとしてくれている。
ありがたいことだ。

そういう動きは大事だと思うが、それよりもやらないといけないのは、希望が持てる国にするために、ぼくらがどうしたらいいかということを考えることだろう。

何だかわけがわからなくなったが、今日はこれまで。

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