考えたこと2

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本当の学力
「本当の学力とは何か」という記事があった。

その内容は、ある巨大企業で、80年代のバブル前の時期、入社時の学力と会社での昇進はほぼ正比例の関係にある、ということだったが、バブル崩壊後グローバル化の波を受けて、従来の事業がふるわなくなり、新規事業を次々と立ち上げたが、どれもダメだったというもの。
結局、「学力」と新規事業をする力は正比例ではなかった、ということだ。

会社の業績が良かった頃の管理職の仕事は、「官僚的な仕事」であり、資源や人の配分やそれらの計画、実行、修正という仕事だったという。

しかし、これからは「商人的仕事」や「研究的仕事」がメインになり、従来の学力では対応しきれないということらしい。

たしかに、これから伸びるのはサービス業だ。
人が高齢化してくるし、ITも進むから新たなサービスが商機を得る。
多様化していくから、雇用機会も多いはず。
そうなると、今までとは違う能力をつけた人が必要になるのだろう。
今の教育は、少なくとも「商人的仕事」をターゲットにしているとは思えない。

学校法人にはずーっと学校で過ごしている人がたくさんいるが、あの人たちを見ていると「とにかく、やってみる」という感覚が少ないのに驚く。
新学部の設置だとか、新しいカリキュラムとか、新しい評価法とか…、とにかく「新しい」という言葉に拒否反応を示す人が多い。
ずーっと学校にいると、今が一番いい、と思うようになるのだろうか。

ぼくらは会社に入って、ある時期からは脅迫的に「新しいことをやらないと…」と思ってきた。
それが「商人的仕事」だろう。
ずーっと同じことをやっていたらダメだという感覚だ。

なにか新しいことを提案すると、「もしダメだったらどうするのか」という。
ダメだったら、変えるか止めるかする、というと、そんなことではダメだという。
やるからには、必ず成功しないと…、ということらしい。
必ず成功するという策があるなら、もう誰かがとっくにやっていると思わないんだろうか。
リスクをとるから、果実が得られるというのは世の中の常識。
そこから外れた所に学校の感覚はある。

吉田拓郎ではないが、新しい船を動かすのは古い水夫じゃない、ということだ。
そこで行き着くのは、どうやって新しい水夫を育てていくのかということ。

少なくとも、ずーっと学校にいる人ではない人を、もっと活用しないといけないと思う。

でも、ずーっと役所にいる人も同じような感じだから、難しいだろうなあ…。

| | 考えたこと | 21:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
二代目
世間では三代目というと、J・ソウル・ブラザーズだという。
ぼくはてっきり春団治だと思っていたが、時代錯誤も甚だしいらしい。

二代目というと、決まった名前は思い浮かばない。
でも政治の世界を見ると、小泉進次郎というのがいる。
小泉総理の息子だ。

自民党農林部会長に抜擢されて、年明け早々「農林中金はいらない」という発言で物議をかもした。
この二代目、なかなかやりそうな気がする。
彼によると、農林中金は96兆円集めても、農業の融資に回るのはたったの0.1%しかないそうだ。
それなら、農林中金の意味がない、という彼の意見も納得できる。

農林中金はJAが集めたお金を吸い上げて、運用するという会社。
JA系だから、税制を優遇されているらしい。
それでいて、農業への融資が少ないなら、なんのための優遇かということだろう。
不良債権で騒いだ時も、農林中金は問題になったはず。
たくさんの不良債権を助けてもらったと思う。

おまけに地域のJAも農業への融資は5%しかないらしい。
これではいくらやる気がある農家が、大規模に展開しようとしても、資金がなくてできない。

それでいて、農協から買う肥料や農機具は割高だという。
農家からカネを集めて、運用しながら割高のものを売っているなら、いったい何だということになる。
実際JAから買うよりも、ホームセンターで買ったほうが安いという。
どないなっとんねん、という感じだ。
これではJAは農家のカネをむしりとっていると言われても仕方ない。

そういうことを農林水産業骨太方針策定プロジェクトチームで二代目が言った。
だいたいの二代目はいつの間にか代議士になっていて、存在感がないことが多いが、この二代目は違う。

初代が郵政民営化をしたように、日本の農業を儲かる農業に変えていってほしい。

世界では人口が増え続け、第一次産業は必要とされる産業だ。
いくら人工知能が発達しても、なくならない。

強い農業が生まれることを期待する。
ガンバレ二代目。


| | 考えたこと | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) |