考えたこと2

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ダボス会議
世界経済フォーラムが、それぞれのテーマに沿って話し合うダボス会議の番組を見た。
クローズアップ現代の司会をしている国谷裕子さんが司会をしているセッション。

アメリカのシリコンバレーでは、近い将来人間の仕事が大幅に減ると考えているらしい。
人工知能が発達するからだ。

実際、特定の業務に特化した人工知能はもう人間の仕事を奪い始めている。
銀行のヘルプデスクなどは人間が対応しているが、電話で聞かれた内容を打ち込み、コンピューターが答えたものを、人間が伝えているらしい。
今までは銀行のあらゆる業務に精通した人がやっていた仕事が、ある程度の研修をするだけで出来るようになる。
今は人間が伝えているが、そのうちコンピューターが答えられるようになる。
そうなると、仕事は減る。

しかし、そうなった時には人間は何をすればいいのか。
遊んで暮らせばいいのだろうか。
そんなに甘いものではないだろう。
6人ほどのパネリストが話をしていたが、みんな手放しで喜べるようなことは言わない。

テクノロジーの進歩に社会システムがついていかなければならない。
イギリスの非営利団体、オックスファムによると、世界の1%の富裕層の持っている富が、残り99%の人たちよりも増えたらしい。
富が偏在している。
富を再配分する仕組みをつくらないといけない。

今までは生産性が上がると、収益が増え、それが雇用を創出した。
その新たな雇用がGDPを押し上げた。
それを発展と言った。
しかし、これからはそうではないかもしれない。
生産性を上げるのが、ロボットや人工知能になるからだ。

機械に取られていく仕事はほとんどが中間層の仕事だということだ。
定型化された考える仕事、というのがなくなっていく可能性が高い。
でも、それがいつ顕在化するか、いつ問題になるかはわからない。

しかし、問題になってからでは遅い。
今から何をするか、ということになる。
でも、政治家は目先のことをやれ、という圧力があってなかなか先のことに手が打てない。

みんなが口をそろえて言っていたのが、教育の重要性だ。
小中高の教育もあれば、スキルの再教育もある。
いったん仕事を離脱した人が、戻れるように、ということも含まれる。

オランダで行われている仕事のシェア、ということも言われていた。
それが少ない労力でより多くの利益が得られる社会に対応するための手段の一つだろう。

アメリカのパネリストは、Uberのような新しい仕組み(インターネットを使って、クルマを持っている人が好きなときにタクシーの代わりに働ける)を拒むのではなく、どんどん受け入れるべきだという。
規制緩和をもっと進めないといけない、ということだ。
Uberのドライバーに聞くと、収入が増えないが、好きな時間に働けてハッピーだという人が多いという。
未来はそういう働き方をすべき、という意見だった。

そして、仕事や人生の意味、というところまで話は進む。
テクノロジーの進歩は人間にとっての仕事の意味や、人生の意味までも変革を迫る。
こうなってくると、もう哲学者の領域だ。

ぼくはあと何年生きるかわからないが、そういう時代になるんだろうか…。

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