![]() |
2016.02.08 Monday
悲惨な現実
安倍首相は「一億総活躍社会」というスローガンで、日本の未来を明るくするという。
そのために、「強い経済」「子育て支援」「社会保障」を強化し、具体的な数値目標として「国内総生産600兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」を掲げている。 今のところ、絵に描いた餅だ。 それが悪いとは言わない。政治家は絵に描いた餅を国民に見せ、だからこうしないといけない、という政策を実行するのもアリだからだ。 しかし、どう見ても難しい。 社会保障を充実するためにはお金がいるが、生産年齢人口が減り、高齢者が増えていく日本では大変だ。 そのために、次世代の担い手である子供を増やし、親の介護のために離職する人を減らすということだろう。 そう簡単にいくとは思えない。 現実には介護を余儀なくされ、仕事ができず、お金がなくなる、ということが起こっている。 悲惨な事件も起こっている。 だからこそ、こういうスローガンを作ったとも言えるのだが…。 政治家はいいことを言いたいものだ。 特に来年の参院選に向けて、国民にいい顔をしたい。 となると、景気のいい話をぶち上げたとしか思えない。 しかし、それに対抗する野党はもっとヒドイと思う。 民主党は共産党と共闘するかもしれないという。 主義や主張はどこに行ったのか。 与党もひどけりゃ、野党はもっとひどい。 これが日本の現実ではないか。 世論調査もそれを表している。 ぼくは若いころ左翼シンパだったが、本当に情けない。 なんでこんなふうになってしまったんだろう。 ぼくらがまともなことをやって、若い人たちに引き継いでいかなといけないのに…。 |
![]() |