考えたこと2

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教育の未来
人工知能が人間の仕事を奪っていくという。
賢い方がいいなら、それもあるだろう。
そうなると、賢い人がやっている仕事が一番にヤバくなる。

今奪われようとしているのは、銀行のヘルプデスクや法律の判例を調べる仕事だという。
銀行のヘルプデスクの仕事は多岐にわたる業務に精通した人がやっていたが、それが膨大なマニュアル化され、それを人工知能が学習して代替えできるようになった。
客から聞かれた内容を打ち込み、人工知能が答えを出し、それを人が伝える。
融資の判断もある程度人工知能ができるらしい。
お金を扱う仕事は、それが正確に入っているデーターベースがあって、ある程度の仕事の判断や方法が決まっていれば、人工知能に取られてしまう。
判例も同じこと。
ただ、これは内容を読んで、その意味を理解する必要があるが、法律の書き方はあいまいさがないので、人工知能向きなのかもしれない。
でもまあ、仕事を取られるといってもほとんどの場合、一部分だろう。
そこから先、人間に伝える仕事はやはり顔と顔を突き合わせて感情の入ったものでなければ、客は納得しない。

つまり、あるレベルで覚えたり、考えたりする仕事は人工知能ができるようになるということだろう。
工夫や合理化まで考えるようになるかもしれない。
結局人工知能の打撃を受けるのは、一般事務よりもちょっと上の仕事まで入るんだろう。

当分営業は安泰だと思う。
信頼とか人付き合いとか、そういうものが大事にされるからだ。
数字や文書をもとに判断する、というような仕事がヤバい。
つまり、中間管理職あたりの仕事までかもしれない。

工場はもっと厳しいだろう。
イメージセンサが発達して、目で見て確認しながら動くことができるロボットがどんどんできてくる。
前工程の状況や後工程の状況も判断しながら稼働し、熟練工まではいかないが、人間の平均以上の精度で、流れてきたものと通信してそれが必要としている加工を施すこともできる。
IoT(Internet of Things)という技術がそれを可能にするという。
壊れそうになったら、自分で修理を呼んだりもできる。
工場の労働者はさらに減っていくだろう。
生産年齢人口が減る日本にとっては、いいことかもしれない。

明治以降の教育は、上の号令以下、それにしたがって動くという人を送り出してきたと思う。
敗戦後、民主主義教育となったが、その部分は変わっていない。
そういう労働者が必要とされたし、その教育がうまく機能したからこそ、高度成長できたんだと思う。
今問題になっている組体操など、その最たるものだと思う。

しかし、これから社会は変わっていく。
人工知能が生まれ、実用化されていく。
そんな時代に、人間は何を学んでいくべきか。

製造業に従事する人は少なくなるだろう。
これからは、サービス業の時代になる。
考える人はやっぱり必要だ。

どんな教育が必要になるんだろうか。

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