考えたこと2

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地方議会
もうすぐ統一地方選挙。
しかし、地方創生という掛け声もむなしく、いっこうに盛り上がらない。

日本の政治機構でいうと、地方議会の役割は3つあるという。

1. 住民の代表としての役割
2. 自治立法をする役割
3. 行政の監視の役割

それらの機能が試されるのが議会。
住民の要望を代弁したり、新しい条例を作ったり、首長の行政をチェックしたりする。

しかし、現実はかなり寒い。
去年、野々村議員の号泣会見があったが、あれが特別ではないと思う。
調査費など、たたけばホコリの出る議員はたくさんいるのではないか。
結局みんなでウヤムヤにしてしまった。

週刊ダイヤモンドの記事があった。
それによると、住民の関心も低い。そもそも期待していないのだろう。
しかし、議員もひどい。
記事は書く。

「そんな地方議会の実態を一言で表現すれば、「怠け者の楽園」だ。皆で仲良く手抜きするというのが、いわば暗黙の了解事項となっている。議員本来の活動に真剣に取り組む人はごくごく一握りで、しかも彼らは周囲から冷たい視線を浴びている。圧倒的多数の仕事をしない議員にすれば、迷惑で目障りな存在でしかないからだ。」

議会で質問をするという行為が、地方自治体の議員にとって、冒頭の3つの役割を果たすための手段である、ということだ。
住民の代表として意見を言ったり、自治立法をするために問題を提起したり、行政の管理のために問いただしたりする。
これが行政に対する議員の役割になる。

ところが、この質問を行政側が制限している議会があったり、あろうことか議会自体が質問を制限しているところもあるという。
マジメにやっている議員の足をひっぱったり、ぬるま湯体質に慣れきったりしているからだ。

そもそも、首長と議会が慣れ合っているから、選挙の争点も出てこない。
首長選挙が、自公民相乗り、というところがある。
あれだけ国会で自公と民主はやりあっているのに、地方では自公民相乗りである。
今やオカシイと思う気持ちもなくなってきた。

行政のやり方は、全て正しいワケがない。
選挙になればその点をついて、争うべきなのだろう。
でも、そんなことはやらない。
みんな仲良しだからだ。だから相乗りする。
そうして、地方政治はダメになっていく、と記事には書かれている。

記事の最後に書いてある。

「こうした地方議会の実態をどうにかしない限り、地方創生など夢のまた夢でしかない。まずは地方議会を変えることから始めるべきだ。地域住民の役に立つ議会に、変えるのである。それには、働かずに踏ん反り返って平然と報酬を手にする議員を、真面目に働く議員に取り換えるしかない。議会改革の最善・最良・最短の道は、メンバーチェンジである。その絶好の機会である選挙をないがしろにしてはならないと考えるのだが、いかがだろうか。」

まったくその通り。
でも、変えようにも、マジメにやる人がいないように思う。
この記事の作者は、自分で調査して書いた「トンデモ地方議員の問題』(ディスカヴァー携書)を勧めているが…。

右も左も真っ暗闇、と昔誰かが歌っていたが、その通りのような気がするのはぼくだけか…。


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