考えたこと2

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どう死ぬか
ぼちぼち、自分の死に方を考えておきたいと思う。

いつ、どこで死ぬかということについては、何も考えなければ、統計に従うことになる。
ということは、今なら80%の確率で病院で死ぬということだ。
そういえば、ぼくが小学校1年の時に亡くなった祖父は自宅だったが、叔母、祖母、父はみんな病院だった。

オランダやスウェーデンは、自宅あるいは介護施設等での死が多いらしい。
病院では死ねないのだろう。
病院は病気を治療するところであって、死は病気ではないからだ。

2025年には団塊の世代が75歳以上になる。
そうなると、病院で死ぬということは難しくなるだろう。
そんなにベッドがない。

この頃になると、病院で死ぬ人の比率が半分以下になるかもしれない。
医療費のことを考えても、治療型の病院でズルズルと長居して死を迎えるというのはもったいない。
だから、平均寿命で死ぬとすると、自宅か施設で死ぬという可能性が高いだろう。
ぼくは施設で死ぬのがいいかと思う。

問題は死に方だ。
どうせなら安らかに死にたいものだ。
しかし、安らかというのも難しい。
まず、ボケてしまったら、安らかもクソもない、と思う。
ボケずに死にたいとは思うが、でもこればっかりはどうしようもない。
運命みたいなものだ。
ボケていくのを止めようとしても、本人がボケているからわからないからだ。
でも、ボケる前の自分はそう思っていても、ボケた後の自分はどう思うかわからない。

手先を使っていたらボケないとか、本を読んでいたらボケないとか、外に出て人と話をしていたらボケないとか、いろんなことが言われているが、どれも決定打ではない。
もしボケが必然であるのなら、ボケる前に死にたいとは思う。

でも、ボケる前に死にたいとなると、老衰ではダメなような気がする。
ぼくの場合は長年続いた生活習慣があまりよくないから、そのへんが原因で死ぬのが必然かな。
脳梗塞もやったし、高脂血症はずっと言われているし…。
データーからいくと、血管が詰まるんだろう。
でも、血管系の病気は、脳か、心臓かの違いはあるが、突然来るから、死ぬ前にゆっくり出来ない。
突然症状が来て、死んでしまえばそれでいいが、後遺症を残して治るというのがイヤだ。
やっぱり生きている間は元気でいたい。
脳梗塞の後、言葉が出なくなっただけでもだいぶこたえたからなあ。

医療費をあまり使わないで、回りに迷惑もかけず、いつの間にかいなくなったなあ、というような死に方があらまほしい。
そのためには適度に運動して、食べ過ぎず、飲み過ぎず、健康でいないといけないんだろう。

しかし、どう死ぬかという話、結局最後は健康に気をつけるという事になってつまらない。

なんかもっと豪快な人生を考えていたはずなんだけどなあ…。


| | 考えたこと | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
東京奇譚集
東京奇譚集 村上春樹 新潮文庫

2005年出版。比較的新しい短篇集だ。この後に出ている長編は2作のみ。

この短篇集は80年代なら、SFの棚にあっても不思議ではないと思う。
80年代の日本のSFは、必ずしも科学的なフィクションではなく、荒唐無稽なものやドタバタ、この短篇集にあるような理屈だけで解釈できないようなファンタジックなものもあった。

あまり作品をジャンル分けするのは意味がないとは思うが、筒井康隆などの80年代の日本のSF作家はバラエティに富んでいて、読んでいて楽しかった。
それを思い出させるような本。

東京奇譚集という名前にふさわしい、奇譚が5篇書かれている。

読めば、面白い。
面白いといっても、笑うような面白さではない。
「品川猿」という最後の作品はちょっと面白いが…。
主に、興味深い方の面白いだ。

各々の物語の主人公にとっては、それぞれ当然であったり不思議ではないことが起こったり、それらに遭遇したりする。

何か意味のあることを、計算ずくで書こうとしているのか、それとも不思議な物語をそのまま書こうとしているのか、わからない。
ちょっと計算臭さが勝っているかな。

でも、読んだ後に何か残る。

村上春樹という作家、昔のSF作家の匂いがする。

そんな短篇集だった。





| | | 00:24 | comments(0) | trackbacks(0) |