考えたこと2

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新幹線の食堂車
今はなくなったが、新幹線には食堂車があった。
一輛全部が食堂になっていた。

もちろん、おつまみもあって、アルコールも出る。
自由席の切符で食堂車の車輌に並んで、うまくいけば座って帰れた。
4人以上なら、一番端っこのボックス状の席を取らないといけない。
みんなで飲むのが好きな上司がいて、出張帰りの電車は食堂車で飲みながら帰るというパターンがあった。
めったに一緒に出張するということはなかったのだが、何回か一緒に出張し食堂車に行った。

出張の帰りというと、微妙な時間。
オフィシャルな仕事の時間でもないし、完全にオフの宴会でもない。
まあ、最近の宴会は妙に幹事によって仕切られていて、仕事の延長みたいな感じの宴会もあるが…。
名古屋だと途中乗車になるので、なかなか食堂車が空いていない。
食堂車で宴会をするのなら、東京から乗らないといけない。

東京駅で首尾よくボックス席が取れると、もう宴会モードになる。
もちろん、出張の帰りだから、出張に行った先の話が出てくる。
主に顧客の話や工場の話だ。
そこから社内の話になり、プライベートな話も出てくる。
回りの人は迷惑だっただろうと思う。
浜松あたりになると、もう酔っている。
関西弁で大きな声で話し、笑う。

ぼくにとって、バブルの時代というと、そういう時代。
メーカーだったので、給料は増えなかったし、仕事はすごく忙しかったが、そんな中にも楽しみがあった。

調べてみると、新幹線は88年に100系が主力になった時点で、食堂車がカフェテリアに変わってしまって、なくなったとのこと。
初代の0系(一番よく覚えている形)がなくなると同時に、食堂車もなくなってしまった。

その後、コンビニができ、エキナカが充実し、サラリーマンのお金もなくなって、弁当は持ち込みという時代になった。
あの楽しい宴会はもうできない。

食堂車、といっても若い人たちにはピンと来ないだろう。
ちゃんと白いテーブルクロスが敷かれた食堂車。
メニューがあって、頼んでから料理を作る。
そんな食堂車があったのだ。

今、一部のローカル線で食堂車が復活している。
田舎をゆっくり旅行したい人が増えてきたからだろう。

でも、あの頃は若いサラリーマンが、新幹線で出張帰りに宴会をしていた。

なつかしい。




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