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2014.06.27 Friday
ネコ派
この記事によると、イヌは人間を別の生き物だとわかっているが、ネコはどうも人間を別の生き物だとは思っていないらしい。
どちらかというと、ちょっと大きな同族と思っているということだ。 そういうことなら、いろんな謎が解ける。 ネコは人間に愛想をしない。 こちらが寄っていってもあまり喜ばない。 小さい頃から育てている人間との関係は、どちらかというと親子関係のようになっている。 飼い主を自分の親だと思っており、自分がかまってほしい時か、困ったときだけ寄ってくるのだ。 人間を本当に自分の親だと思っているのだろう。 イヌをペットとしてよい関係を結ぼうとすると、飼い主はリーダーにならないといけない。 しかし、ネコはリーダーを必要としていない。 誰かを頼って生きていくのは、ネコらしくないのだ。 それはネコの持っている本能に書き込まれているのだろう。 群れにリーダーがいて、みんなとともに行動するというようなことはない。 野犬の群れというのはあるが、ノラネコの群れというのはないのがそれを証明している。 そこがネコ派がネコを好きなところでもあり、イヌ派が馴染めない部分でもあるのだと思う。 意外かもしれないが、このページによると、アメリカのペットの数自体はネコの方が多い。 ネコは散歩をさせなくていいし、手がかからないのが気に入られているのだろう。 もちろん、問題はある。 爪とぎで家具が痛むとか、イヌよりも排泄物が臭いなどだ。 しかし、毎日散歩に行けない人にとっては、ネコの方が飼いやすい。 イヌはちゃんと躾けると従順だし、社交性もあるし、飼い主の運動にもなる。 逆に言うと関わらないと面白くない。 アメリカで飼われているイヌは、一匹ならほとんど部屋の中で飼われている。 日本のように外で飼っていると、下手をすると虐待だと言われる。 それくらいの関わりが、イヌには必要だと思われている。 でも、ネコは最小限の関わりでいいし、放っておいてかまわない。 逆にかまうと面倒がられたりする。 それを面白いと思えないと、ネコは飼えないだろう。 イヌよりも自律したペットになる。 それもこれも、イヌは人間を別の生き物だと思っているが、ネコは同族の生き物だと思っているということから、説明されるのだろう。 これは面白い。 |
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