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2014.06.18 Wednesday
アサイチ嫌い
アサイチという番組、NHKが朝8時半からやっている。
まるで民放かと思う。にぎやかな番組だ。 車で通勤している時に、おはよう日本からこの番組に変わって、聞くのをやめた。 聞くと、人気があって視聴率も高いという。 ぼくは、こんな番組のためにNHKに受信料を払っているのではない。 NHKにお金を払っているのは、ある程度のクオリティを保った番組を見たいからだ。 朝からアナウンサーとジャニーズのタレントが出てきて、朝のドラマのことをわちゃわちゃ話す。 健康や家事などにちなんだテーマが毎日設定され、それについてコメンテーターが出てきてワケの分からないコメントをする。 地方に取材に行って、それをVTRで流し、これまた司会者、タレント、コメンテーターが一緒になってわちゃわちゃ言う。 料理人が出てきて、料理をしてみせる。 まさに、いろんなことを詰め込んでやる、バラエティ番組だ。 こういう番組をやらないことが、NHKの存在価値ではなかったか。 静かなニュースやハイブローなニュース解説はどこに行ったのか。 朝からうるさい。 こういう番組を見たい人は民放を見ればいい。 全部同じような番組なら、NHKの存在価値はない。 日本中、うるさいアナウンサーとジャニーズに毒されている。 とにかく、うるさく話す。 声が途切れる時間がない。 NHKよ、お前もか、と言いたい。 おそらく、視聴率を考えるとこちらにいくのだろう。 それらの人たちからも、受信料をもらわないとイケナイから、こんな番組ができる。 しかし、こんな番組を作っていると、まさに一億総白痴化が進んでしまうぞ。 この番組を見ると、池田晶子が書いたことを思い出す。 「先日のニュースなど、近所でおいしいキムチを作るおじさんがいるので、このことを全国の皆さんに是非とも知らせてあげたい。で、その情報をインターネットテレビなるものに作成して流している人のことを、これまたテレビで放映しているわけである。 そうまでして、そうするべきことなのだろうか。自分たちがいかに無内容なことをしているかということを、今やそこにいる誰もがわからなくなっているのだ。これは驚くべきことである。 情報伝達機器が発達するほど、伝達される情報の無内容が露呈してくるというのは、皮肉なことだ。当然といえば当然である。伝えるべき内容を発達させずに、伝える手段ばかりを発達させてきたからである。そもそも「何を」伝えたいのかという然るべき問いを、なぜ所有せずにいられるのか、それが私には不可解である。「便利になる」、大変けっこうなことである。しかし、便利になるほど人が馬鹿になるのは、どういうわけなのだろう。」 アサイチを見て、本当にそう思う。 |
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