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2014.06.24 Tuesday
ヤジとユーモア
東京都議会で女性蔑視のヤジが問題になっている。
情けない話だ。 どうしてあんなヤジを飛ばすのか、わからない。 ヤジの話というと、阿川弘之の言っていた話を思い出す。 代々、イングランドとスコットランドは仲が悪い。 国会で、イングランド出身の議員がスコットランドの悪口を言ったらしい。 「イングランドでは馬しか食わない「えん麦」をスコットランドでは人間が食っている」 それに対応してすぐにスコットランドの議員が応答した。 「今のイングランドの議員の行ったことは正にその通り。だからスコットランドの人間が優秀で、イングランドの馬が優秀なのだ」 これで会場は大爆笑。 殴り合いにも、新聞沙汰になることもなかった。 日本でこういう話をすれば、間違いなく誰かが口に出したところで、すぐに問題になるだろう。 でも、イギリスの議員にはユーモアのセンスがあった。 この例の場合は、スコットランドの勝ち。 言ったイングランドの議員も、一本取られたという感じ。 見事なユーモアである。 どうせヤジを飛ばすのなら、そんな機知を働かせるようなヤジを飛ばしてほしい。 みんなが思わず笑って、それで新しい議論にいけるようなヤジだ。 もともと、日本の議会の質問など、自分がいかに頑張っているかという宣伝みたい内容が多い。 わかりきったことをくどくど言う。 質問者はほとんど質問をせず、その問題について自分がいかに知っているか、ということを話す。 あれでは、質疑応答にならない。 おまけに、○○先生、という言葉づかい。 あの言い方は何とかならないのか。 知性のかけらも感じられない。 そもそも、議員に知性を求めることがムリなのか。 仕方ないなあ。 |
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