考えたこと2

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調整役
調整役とは、異なる意見のグループの間に入って、妥協点を見出すという、非常に難しい役目である。

通常は調整役など置かず、双方が妥協点を見出すのが普通だ。
それが話し合いの本来の目的だと思う。

しかし、運悪く、調整役の位置に入ってしまうことがある。
これは、進行役として会議に入っているような場合に頻繁に起こる。
実際にはそれに関する決定権はないが、期限が決まっているような時に、期限内になんとかしようとしてハマってしまうようなケースが多い。

こういう時は難しい。
というのは、双方の意見を持っている陣営が、期限など守ろうという気がない場合が多いからだ。

多くは、べき論で攻めてくる。
○○はこうあるべき、というヤツだ。
双方ともそういう意見を持っている。
こういう時は調整役は難しい。

双方とも、確信犯である。
話しあう気があれば、自分たちでやっている。
そこで、調整役が出てくること自体、もうダメということになる。

こういう場合、いくつかの手段が考えられる。

一つは、調整役の判断で案を出すことだ。
この場合、調整役の判断といえども、どちらかの肩を持ってはいけない。
両方を足して2で割ったような案を出すことになる。

もう一つは、文字通り調整をすることだ。
これは簡単ではない。
ややこしいのは、双方同席しようとしないことだ。
お互いに、自分の主張をして、相手が折れるべきだという。
この場合の調整は難航する。
結局は足して2で割ったような案を出すことになることが多い。

もう一つは、調整役が解を出すことだ。
案ではなく、解というのがミソ。
そもそも、何のためにやっているのか。
目的は何なのか。
成果はどう測るのか。
同じ目的のために、違う案を主張することのおかしさを突く。
そもそもの目的、そのための手段として適当な道はどれか、ということを言う。

だいたい、こういう場合双方とも真剣に考えていない。
日本の政党間の話し合いみたいなものだ。

だから、問題を変える事が必要だ。
問題を一つ前の段階に戻し、それでもう一度話し合うという手もある。

世の中、そんなことが多すぎる。


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