考えたこと2

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高校野球2
昨日の続き。
光星学園は、監督が大阪の高校出身だった。

監督、選手の声を聞いていると、関西のチームかと思う。
きっと関西からの選手の調達ルートができていて、それも込みで監督に就任したのだろう。

昨日の中日スポーツの記事で、地元の人は好意的に受け入れているということと、青森で練習を積んできたのだから、ということが書いてあった。
それはすばらしいことだ。

豊かになったということだろう。
昔は野球留学など考えられなかったし、そんなお金もなかった。
また、それをよしとする風潮もなかっただろう。
ぼくが幼い頃は、優勝旗は箱根を超えないと言われていたのを覚えている。

豊かになって、都市部でレギュラーになれないと思われる球児が地方に行くようになった。
それどころか、地方に行ったほうが予選が楽なので甲子園に出やすいから、レギュラークラスでも地方の高校に行くようになったのかもしれない。

地方は少子化の影響が都市部よりも大きいから、高校は経営が苦しくなる。
そこで、学校の宣伝のために、高校野球を強くするということが手っ取り早いテコ入れ策になった。
本来は受験成績を上げることが一番効くのだが、それは難しいから、野球に逃げる。
それと同時に、都市部のいい球児を地方に引っ張る方法も確立された。
寮を作り、練習場を作り、コーチを引っ張り、監督を引っ張るくらいの金はある。
甲子園に出れば、卒業生の寄付も募れるし、宣伝効果も大きい。

地道に成績を上げるには、学校の熱意、全員の先生の努力が不可欠だが、それを達成するよりも甲子園に出られるチームを作るほうが早い、という結論だろう。
また、そのためには人数が少ない地方の方が楽だ。
まだ都市部は競争が厳しく、有名校にいい選手は取られる。
それに、成績を上げる方法がわからない、ということもある。それは先生を変えるしかないというケースがほとんどだろう。
野球を強くする方法はそれに比べると簡単だ。それはやさしくはないが、お金があればやりやすくなる。
かくして、甲子園は高校にとって、目的から手段になった。

高野連側は、実力が伯仲するから、野球が面白くなる。
そうすれば、サッカーに勝てる。
コウコウヤキュウノセイシンなど、どうでもいいのだ。
勝負だから、強さがすべて。
金を持っていれば、強い。

残念ながら、光星学園は負けてしまった。
初めて東北に優勝旗が行くというのは、持ち越しになった。
東北に優勝旗を持って帰ってもらいたかったが…。

ぼくが小学校のころは、東北と東京が対戦すると、よほど東北のピッチャーがよくないとワンサイドゲームになった。
有名な三沢高校と松山商業の試合はそのケース。
近鉄に行ったエース、太田幸司が立役者。
その一度だけだった。

今回、それを覆すか、と思ったが、難しかった。
相手が東京代表だから、仕方がない。

しかし、その裏にはこういう事実がある(これは推定だが…)、ということを報道するのもマスコミの仕事ではないか。

表向きはコウコウヤキュウノセイシンなどと言っているが、裏ではビジネスになりつつある。
それで、いいのだ。

ウソはいけない。




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