考えたこと2

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家に帰ろう
この「家に帰ろう」を「いえにかえろう」と読むか、それとも「ウチにかえろう」と読むか。
正解は簡単だが、意味を考えると難しいと思う。
「家」は「いえ」であり、この感じに「ウチ」という読みはない。
しかし、「家に帰ろう」と書かれると、ぼくは「ウチにかえろう」と読みたくなる。

漢字のおかげで、日本語は便利になった。
しかし、同時にややこしくいなったとも言える。
同じ読みで意味の違う言葉がたくさんできた。
橋と端と箸は日本語では同じ読みだが、中国語では違う。
発音と意味の区別がややこしくなった。
同時に漢字にしばられて、日本語が使いにくくなったとも言える。

家に帰ろう、という時の家は、やっぱり「ウチ」でないと感じが出ない。
内に帰ろう、と書いてしまうと、ウチに帰ろうと読めるが、ニュアンスは違う。
ウチという漢字がないのが原因だ。
家をウチを読むと決めればよかったのだが、そうは決まっていない。

「いえ」と「ウチ」は違う。
帰ろう、というと、やっぱり「ウチ」になる。
「いえ」は入れものであり、「ウチ」はその中の人も含まれるという感じ。

漢字の便利さには十分感謝しているのだが、その漢字で大和言葉を表現しきれないところがつらい。

だから、日本語は難しい。


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