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2011.01.25 Tuesday
家に帰ろう
この「家に帰ろう」を「いえにかえろう」と読むか、それとも「ウチにかえろう」と読むか。
正解は簡単だが、意味を考えると難しいと思う。 「家」は「いえ」であり、この感じに「ウチ」という読みはない。 しかし、「家に帰ろう」と書かれると、ぼくは「ウチにかえろう」と読みたくなる。 漢字のおかげで、日本語は便利になった。 しかし、同時にややこしくいなったとも言える。 同じ読みで意味の違う言葉がたくさんできた。 橋と端と箸は日本語では同じ読みだが、中国語では違う。 発音と意味の区別がややこしくなった。 同時に漢字にしばられて、日本語が使いにくくなったとも言える。 家に帰ろう、という時の家は、やっぱり「ウチ」でないと感じが出ない。 内に帰ろう、と書いてしまうと、ウチに帰ろうと読めるが、ニュアンスは違う。 ウチという漢字がないのが原因だ。 家をウチを読むと決めればよかったのだが、そうは決まっていない。 「いえ」と「ウチ」は違う。 帰ろう、というと、やっぱり「ウチ」になる。 「いえ」は入れものであり、「ウチ」はその中の人も含まれるという感じ。 漢字の便利さには十分感謝しているのだが、その漢字で大和言葉を表現しきれないところがつらい。 だから、日本語は難しい。 |
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