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2010.05.16 Sunday
要らないもの
今日、犬がシッポをふるのを見ていて、シッポは感情を表すためにあるのか、と思った。
犬のシッポは仲間うちでは、コミュニケーションの道具になっているのだろう。 ネコのシッポはもうちょっと実用的?だろうと思う。 あの身の軽さと関係がありそうだ。 シッポでバランスをとって、空中での姿勢を決める。 彼らにとっては、必要なものだ。 人間にもなごりが残っている。 尾てい骨という骨だ。 これは明らかに単なるなごりであって、必要がないものだ。 だから、小さくなってしまった。 そんな風に変化してきたのだろう。 人間の場合、骨の総数は約204個。 約がつくのは、人によってバラツキがあるからだそうだ。 尾てい骨の上の仙骨というのは、個数が人によって違うらしい。 その他にも調べたら違うところがあるかもしれない。 たしかに、一人ずつ骨の数を調べるのは不可能だ。 しかし、要らないものの個数は、全体の2%くらいか。 その程度の誤差はあるのだろう。 他の器官にも、そういうものがあるかもしれない。 さすがに、消化器、呼吸器、循環器などの根本的な構造は違わないにしても、ちょっとした神経とか、骨の形とか、そんなのはバラツキがあるだろう。 要は、2%くらいのいい加減さがあって、人体が成り立っている。 それくらいの冗長性がないと、「これでなければ、ダメ」というような考え方ではアブナイのだろう。 冗長性というのは、大事だ。 若い時は、冗長性は悪いものだ、というふうに考えがちだが、年をとってくると何となくわかってくる。 冗長であることは、いくらかのいい加減さがあってもよい、ということであり、それだけフトコロが深いのだ。 その、フトコロの深さが大事。 これがわかれば、ベテランと言える。 |
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