![]() |
2010.05.04 Tuesday
小学校の英語教育
来年から小学校での英語が必修化されるらしい。
かなり賛否両論があったと思うのだが、なぜそれが決まったのだろうか。 まあ、経緯はどうでもいいが、わざわざ必修化するのはなぜだろう。 たった、週1時間で英語ができるわけがない。 まず、日本語をやらないで英語をするというのがいただけない。 英語の能力は、日本語の能力と関係がある。 特に英作文など、日本語の表現を英語風に考え直し、それを英語化する。 それでなくても、少ない時間数で英語をやってどうするのか。 藤原正彦がまず国語教育、と言っていたではないか。 この英語教育の話が出るたびに思うのだが、いったい何のために英語を教育するのだろう。 新聞によると、「最終レッスンでは「I want to be a teacher.」などと自分の表現で将来の夢を語れるようにする」とのこと。 6年生でI want to be a teacherと言えることに何の意味があるのだろう。 それよりも国語をやった方がイイと思う。 今の小学校の先生に、英語を教えるのはムリだろう。 何でもそうだが、入門をやるのはもっともエライ先生だ。 今から習うことの面白さ、楽しさを伝えることができるからだ。 しかし、それは今の教育制度では難しい。 英語は他の教科とは違う。 なぜそれをやるかが、わからない。 国語や社会や算数や理科はまだ生活とつながっているが、英語はつながっていないからだ。 それと、大人になって思うのだが、英語で話せることよりも、英語で伝えたいことを持つ方が大事だと思う。 そもそも、意味のある伝えたいことを持たず、話す目的があるのか。 挨拶や世間話のために英語をやっているのではないだろう。 海外の人に自国の文化を伝えるとか、習慣を説明するとか、興味のあることを聞くとか、仕事の事を話すとか…。 それを持つためにも、まず日本語だ。 今、一番欠けているのは、英語で話すこと以前に、話したいことを持つ力だと思う。 |
![]() |