考えたこと2 | DEI廃止

2025.01.20 Monday

DEI廃止

3ヶ月前ほど前に文化戦争について書いた。
アメリカで問題になっていたが、トランプ氏が再選されて、ちょっと事態が変わった。
今度はアメリカのマクドナルドが多様性目標を廃止するらしい。

当然日本のマクドナルドにも影響があるだろう。
他にもウォルマートなども多様性の取り組みを縮小しているらしい。

多様性目標というのは、DEI（Diversity, Equality, Inclusion　多様性、公平性、包摂性）と呼ばれている。

最近はなにかといえば多様性、という時代。
大学入試の多様性については何度か書いた。
その流れが行き過ぎて、戻るのかもしれない。

実際、マクドナルドもその弊害を感じているから、目標を廃止するのだろう。
そのことを書いた記事によると、

「今後修正する点として、①企業としての目標の廃止②外部調査への参加を停止③取引先に要請していたDEI推進の誓約の取りやめ④「多様性チーム」を「グローバル包摂性チーム」に名称変更――の4つを挙げた。」

ということだ。

名前を変えたということは、おそらく行き過ぎた目標をやめるということだ。

「マクドナルドは背景として「法的環境の変化」にも言及した。米最高裁が2023年に、大学入試などで人種的少数派を優遇する「アファーマティブアクション」を違憲とする判断を下したことを受けて、DEI施策が現在の米国の法律に則しているかも再検討したという。」

また、同時に

「保守活動家ロビー・スターバック氏が同日、自身のX（旧ツイッター）で数日前にマクドナルドにDEI施策の変更を求めたと明かしており、圧力を受けての対応だったとみられる。」

とも書かれている。
トランプ氏がもうすぐ大統領になる、というので保守活動家も勢いづいているのだ。

ぼくは、多様性自体を否定するのではない。
多様性の名のもとに、逆に不公平になったり、ガバナンス不全になったりするのは話が違うと思う。

すべての組織がDEIに至上の価値を置いて推進するのは間違っている。

組織の理想こそが、守るべきものではないか。