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2023.07.27 Thursday
老人ホームの施設長
認知症になった母はサービス付き高齢者向け住宅から、同じ系列の老人ホームに移った。
直前に外帯骨頭骨折で入院していたこともあまり覚えていない状態だったが、とにかく歩行器でよく歩いていた。 そのせいでこけて病院通いをしたことも、今となっては思い出だ。 考えてみれば、最後にこけて口の中を切って、病院に施設長が連れて行ってくれて、夜に病院で合流して、帰りはタクシーで一緒に帰ったのだが、あれが母との最後の外出になった。 車を買い替えたら、来年は車の中から花見に連れて行ってやりたかったが、それはもうかなわない。 施設長は途中で変わったが、どちらも親切な人だった。 どちらも勤務時間外にケガをした母に付き添ってくれた。 認知症の母は無愛想だったが、親切に接してくれていたと思う。 サ高住の施設長もいい人だった。 退所後だいぶ経って、食堂の棚の裏から母のカバンが出てきた時にも連絡してくれた。 ミステリー小説が好きだった母は、認知症になって、モノを隠したりした。 あれは、ミステリー小説の幻覚のせいではないかと思っている。 認知症になってしまうと、とにかくものがなくなる。 大事なものは、そうなる前に母が自ら渡して預かっておいてほしい、と言ったのでことなきを得たが…。 前置きが長くなったが、今日は母の死後の年金の関係で書類を書いてもらった。 それを持って年金事務所に行き、長いこと待って手続きを済ませた。 それから遺品整理の業者を探したら、実家の撤去の時の業者を見つけ、夕方ホームで待ち合わせして見積もりを取ってもらった。 31日に退去の予定で進める。 明日はお通夜。 いよいよお別れだ。 |
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