考えたこと2

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システム部
今になって考えてみると、やっぱり不思議なことがある。
ぼくは一応コンピューターのことを学んだ(とは言えないが)事になっているので、会社に入ったらその関係の部署に配属されるのだと思っていた。
今でもあると思うが、システム部という部署。
当時はメインフレームのお守りをしていたと思う。

ぼくは配属の辞令をもらって、タイヤの実験の部署だったので、驚いた。
何でかなと思って、一応人事課長に聞いたら「システム部は文系の仕事や」と言われた。
ふーん、そういうものなのかと思って、今まで過ごしてきたが、やっぱりおかしい。

と思っていたら、何度か書いた木村岳史という日経コンピューターの記者が「やはり日本企業のIT部門はオワコン、DXで「最終処分」の日は近い」と書いていた。
この人も文系なのだが、従来のIT部門に批判的な立場で書いている。
それによると、

「日本企業のIT部門はオワコン――。どうやらこれが最終結論だな。「IT部門はどうあるべきか」とか「劣化したIT部門をどのように再建すべきか」といった議論が長く続いているが、多くの企業でIT部門はもはや用済みだ。ついでに言えば、IT部門にぶら下がっているSIerなど人月商売のITベンダーも用済みである。間違ってもDX(デジタルトランスフォーメーション)の担い手などに位置付けてはならない。とりあえず当面は、基幹系など既存のシステムのお守りだけさせておけばよい。」

ということだ。

この人は2000年代からIT部門の劣化は進んだと書いているが、ぼくのいた会社は80年代からそうだったと思う。
当時のシステム部の仕事は、社内と日本全国の代理店などのお金やモノの処理がメインだった。

給与の支払いから、売り上げや在庫などの紙でやっていた仕事をデーターに変えて、メインフレームで処理して出す、ということだ。
そういう仕事をやっている部署は技術ではなかったから、文系の仕事になったのだろう。
人事部や経理部、財務、物流、購買などの部署がメインだった。

その後、メインフレームからパソコン・サーバーの時代になり、技術のデーターベースなどの仕事は別のコンピューターの専門部署が作られた。
人数は少数精鋭だったが…。
その組織に協力してもらって、図面の電子化プロジェクトができた。

会社の中や子会社化されたIT部門はまだいいが、そこにぶら下がっているSIerなどはこれからどうなるのだろう。
既存の紙の仕事を電子化するだけのSIerはもう用済みで、業務のやり方そのものを変えることが必要だと木村氏は言っている。
単にお守りをしているだけの、既存のIT部門にはできないということだ。

それが最も必要なのは自治体だろう。
尼崎市のUSB紛失の事例を見ていると、ほんとに丸投げだ。
どちらかというと、既存の仕事を守ってIT化を進めようとしている。
人を減らして効率化を図ることがIT化の肝なのにだ。

効率化を考える人すらいないのだろう。
そう思うと、少子化はいいことかもしれない。
仕事をする人が減っていくのだから。

しかし、働き手が減ることに期待しないといけないこの国は、貧しくなるに違いないが…。


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