![]() |
2023.06.05 Monday
画像生成AI
画像生成AIの領域もどんどん進んでいる。
デジタル広告の大手、サイバーエージェントが作ったAIの生成画像のサンプルがこれ。 「渋谷の街頭にたたずむ女性」だそうだ。 これはもう実際の人間を撮ったとしか思えない。 テキストの生成は本物かどうか「考える」必要があるが、画像は見て感覚的にOKならもう使える。 これで打撃を受けるのは、写真を作る人たちだろう。 具体的には写真家やモデルなどだ。 そういう写真を売っているのが、ストックフォトサービスという業界。 すでにAI生成画像を投稿可能として受け付けているとのこと。 ガイドラインには、「AIが作った」という付加情報を登録するとのこと。 すでに、ぼくらが見ている広告の写真はAIが作ったものかもしれない。 今のところ、8400万点のストック素材のうちの0.01%らしい。 しかし、AIは寝ないし、文句も言わないから24時間学習したり、作り続けたりすることができる。 将棋もそうやって強くなった。 同じ道を辿りそうな気がする。 既得権を守るために、AIの学習素材を絞るという動きもある。 アメリカでは去年の1月、アーティストらが訴訟を起こした。 現在の日本ではAIの学習に既存の著作物を利用することは認められているが、それを制限するものらしい。 日本も著作権法をどうするのか、議論になるだろうなあ。 画像ソフトの大手アドビは、自社がライセンスを持っていたり、著作権が切れたパブリックドメインの画像のみを学習させたAIを売り出している。 これは性別や人種の多様性にも配慮しているという。 すでに英語版のPhotoshopのベータ版に搭載されているらしい。 しかし、ネット上の画像を対象にして学習したAIの方が賢いのは当然なので、アドビは制約なしに学習しているAIには負けていることも認めている。 写真家やモデルなど、一流以外の人たちは仕事がなくなる可能性が大きい。 ChatGPTのことをいろいろ書いてきたが、画像の方がリアルにインパクトがある。 今やスマホのアプリでも、人物の動く通りにアニメーションの人物が動いたりする時代。 どうなっていくのか、わからないが、リアルに仕事が減るのではないかと心配になる。 実際、AIアイドル(生成画像)の写真集も、もう販売されているらしい。 もちろん、悪意のハッカーはフェイク画像など作り放題だろう。 こちらも大変だ。 |
![]() |