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2023.04.25 Tuesday
キャリア採用
キャリア採用というのは、中途採用のことだ。
中途というとなんとなくイメージが悪いので、キャリア採用という名前にしたのだろう。 人が足りないから、転職サイトやハローワークなどの求人を経由して採用する、というパターンが多かったが、最近はちょっと変わったものも増えているらしい。 一つはリファラル採用というもの。 これは自社で働いている人が、友人を紹介するものだ。 友人関係だと気軽に転職の相談ができるから、最初から転職意思の高さはわかっている。 なおかつ、自社で働いている友人が事情も聞いて、それならうちの方がマシ、ということも聞けるだろうから、その上で紹介された人は入る確率が高い。 仕事のやり方なども聞いているだろうし、馴染みやすいと言える。 出戻り採用というのもある。 一旦辞めて、また戻ってくるというものだ。 再雇用人材は、会社の仕組みも雰囲気も知っているから、より即戦力になりやすい。 辞めて戻ってくる、ということはその会社の良さがわかったという面もあるのだろう。 大手の銀行や証券でそういう動きがあるという。 もちろん、従来の求人ベースの採用もほとんどの会社が取り入れている。 今や新卒だけでは足りないのだ。 昔は新卒をやっている会社は、自社出身者で固める、という感じだった。 最近、多様性という言葉が人事でよく出るのは、キャリア採用が増えているからかもしれない。 ぼくは2004年に新卒で入った会社を辞めて、学校法人にキャリア採用された。 もともと、キャリア採用などという意識もなかったと思う。 主な狙いは情報教育と、学校の改革だった。 全く畑違いのところに行って、大変だったが、受け入れられるのに、2年位かかったと思う。 何度も「前の会社では…」という言葉が出かかったが、飲み込んで過ごした。 それが学校法人などの非営利組織というものだ。 会社から会社の場合は、もっと遠慮なく言えるのだと思う。 キャリア採用の社員がずっといられる会社は、風通しがいい会社なのだろう。 もちろん、キャリア採用が増えると、そうならざるを得ない。 逆にキャリア採用の人が辞めていく会社は、あまりいい会社ではないと思う。 そういう会社の見方もある。 いずれにせよ、新卒100%などという時代はもう来ないだろうなあ。 |
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