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2023.04.23 Sunday
大きな夢
人生が100年になって、ティーンエージャーなどまだまだ夢を持てる時代になった。
こないだ1回生が、将来舞台の演出家になりたいのだが、どうしたらいいだろう、という相談に来た。 何でそんなことを思ったのか?と聞いたら、シルク・ド・ソレイユを見てそう思ったとのこと。 高校までは新体操をやっていて、ある意味そういう意識で演技をしていたのだろう。 将来やってみたい、という相談だった。 知り合いに劇団の演出家がいて、日本にはあまりないが、アメリカのロス・アンジェルスあたりにそういう専門学校があるから、そういうところに進めばどうか?と言われたという。 自分なりにツテを頼って情報を仕入れているのだ。 なるほど、「それはいい考えだ」と言った。 ちょっと否定されるのではないかと思っていたようで、その言葉にちょっと顔が明るくなった。 それなら、大学にいる間にできればTOEIC800点は目指そう、と話すとうなずいた。 今が400点以下だそうで、かなり厳しいのは間違いないが、4年間あるのだ。 必死になれば大丈夫。 さらに、その道に近づくためにはどうしたらいいだろう、と会話をする。 演出家になりたいのはわかるが、いきなりは無理で、まずは演出される側になってはどうか、と話す。 演劇の舞台ではなく踊りの舞台だから、劇団四季などいいのではないか?と話す。 ネットで検索すると劇団四季のオーディションや募集のページが出てきた。 歌は?と聞くと好きだという。 歌と踊りはセットだから、両方頑張って、劇団四季にアルバイトや劇団員の見習いみたいな格好で入ったりできないのか、調べてみたらどうかなどと話した。 そうしたら、演出される側で舞台の演出の仕事が見られるし、本当にやりたいことかという確認もできるし、将来の方向性も見える。 遠い遠いはるか彼方の大きな目標は置いておいて、まずは近くの実現可能な目標にしないと…、ということだ。 ぼくはミュージカルや踊りはわからないけど、そういう方向でまずは考えてみたら…と言った。 とにかく、英語はがんばりや、と最後に付け加えるのも忘れない。 こんな相談で参考になっただろうか?と聞いたら、なりました、と言って帰った。 常識的に考えて、「そんなの、無理やろ」と否定するのは簡単だが、ぼくはそんなことはしない。 まだ18歳なのだ。 できるかもしれないではないか。 若い人の大きな目標を聞かせてもらって、こちらもちょっと心が明るくなった。 |
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